四十時限目 ページ42
一週間後。
休み時間。
私は飛華流をびっくりさせようとして、Ｃ組の教室を訪ねた。
この前、D組に突然飛華流が現れて、私は珍しく椅子を倒すほど驚いたら、カルマに笑われ渚やクラスメイトには椎名さんがこんなリアクションするなんて…！と言う顔をされた。
とてつもなく恥ずかしかったのだからその仕返しだ。
さぁて、飛華流はどんな反応するかな？
「痛い！やめて！」
慎重に開けた戸の隙間から、そんな声と共に、女の子の泣き顔が見えた。
その顔は痣だらけ。
あの殴られている子は誰？
飛華流にすごくそっくりだ。
でも違う。
あの子がこんな泣き顔になるはずがない。
いじめられる理由がない。
…違うよね。
私はそっと戸を閉めた。
その日、飛華流は崖に来なかった。
次の日も、そのまた次の日も、来なかった。
だんだん私は不安になって、Ｃ組の生徒に聞いた。
でも、みんなの答えは想像通りというか…まあ残酷な答えだった。
「ああ、彼奴か。しばらく学校来てねぇよ。死んだんじゃね？彼奴さ、頭わりーし、Ｅ組決定だよな。マジクソだよな。死んでくれた方がマシ。
ってかお前、旭川の友達か？違うよな。あんな奴に友達なんかいる訳ねぇよな」
今のはちょっと酷い例だが、でもみんな口を揃えて、死んでくれた方がマシ、と言うのだ。
少なくとも飛華流は死んだ方が良い様な人じゃない。
断じて違う。
そのまた一週間後。
学校はいつもより騒めいていた。
何があったんだろう、うるさいなぁ…なんて呑気なこと考えていた。
どこかのクラスの男子生徒がみんな、聞いてくれ！と叫んだ。
「旭川飛華流が屋上から飛び降りて死んだらしいぞ！」
えっ、とさらに周りがどよめく。
私は心臓が止まるかと思った。
飛華流が…死んだ？
そんなはずない。何で、飛華流が、嘘…⁉
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藤凛ゆきな(プロフ) - 面白かったです！これからもぜひ更新続けてください (2022年4月11日 0時) (
レス) @page32 id: 01a5a3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
プルプルプリン - すごい面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年10月6日 9時) (レス) id: 716689888d (このIDを非表示/違反報告)
S_K_R_★(プロフ) - 今あまり暗殺教室の小説がないので作っていただいて嬉しいです！お話も好きなので頑張って下さい！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: cbb6c81e57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2018年9月28日 21時
