十九時限目 ページ21
「何ビクビクしてんだよ、さっきまで殺すとか言ってたくせに」
「なんか普通の先生になっちゃったな」
「もうビッチ姉さんなんて呼べないね」
ビッチ姉さんは感動したように口元に手を抑える。
「あんた達…わかってくれたのね…」
先生に向かって失礼な呼び方だったと反省する私たちにビッチ姉さんは今度は涙を流し始めた。
うーん、どう呼ぼうか…？
「じゃ、ビッチ先生で」
あぁ、そりゃ良いわ。
するとビッチ姉さん…いや、ビッチ先生は慌てる。
「…えっ…と。ねぇ、キミ達、せっかくだからビッチから離れてみない？
ホラ、気安くファーストネームで呼んでくれて構わないのよ？」
「えぇ〜、もう先生「イリーナ」より「ビッチ」の方が定着しちゃってるし？」
っつか、ファーストネームで気安く呼ぶなって言ったの誰だよ。
私が微妙そうに言うと、全員コクコクと頷く。
「もうすっかりビッチで固定されちゃったし」
「うん、イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ」
「そんなわけでよろしくビッチ先生！」
「授業始めようぜビッチ先生！」
「キーッ！やっぱりキライよあんた達！」
・
「Aさん、少しいいですか？」
殺せんせーから呼ばれ、廊下に出る。
「大分前のことを掘り返すようで悪いのですが…貴方、Ａ組の生徒を殴りましたね」
「あっ…、見てたりした？」
「はい見ました。
君はどうも喧嘩っ早くていけない。
あっちから突っかかってきたとは言え、Ａ組の教師から苦情があったと烏間先生から伝えられました。
『椎名さんはＥ組だが元Ａ組、元クラスメイトだから今回だけは許す』という生徒会長の情けで、この事態は丸く収まりましたが…次から気をつけてくださいね」
生徒会長…ね。
「あーい、次から気をつけまぁす」
私はバツ印を浮かべる先生をナイフで少し突いて、余裕でかわされた後、「さいならー」と後ろ手で手を振った。
あの野郎め、心にもねぇ事すんじゃねーよ。
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藤凛ゆきな(プロフ) - 面白かったです！これからもぜひ更新続けてください (2022年4月11日 0時) (
レス) @page32 id: 01a5a3bde5 (このIDを非表示/違反報告)
プルプルプリン - すごい面白いです！これからも頑張ってください！ (2018年10月6日 9時) (レス) id: 716689888d (このIDを非表示/違反報告)
S_K_R_★(プロフ) - 今あまり暗殺教室の小説がないので作っていただいて嬉しいです！お話も好きなので頑張って下さい！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: cbb6c81e57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミ | 作成日時：2018年9月28日 21時
