お題 F#5 ページ26
高校３年生、人生最後の体育祭
灼熱の太陽のもとで歓声が上がるグラウンド
あぁ、こんなキラキラした高校生活ももう終わってしまう
結局彼氏も3年間できず。想い続けた人はいたけどね。
彼はきっと遠い世界に行ってしまうから。
私なんかじゃ手が届かない場所に。
だから気持ちは自分の心の中へしまいこんで、彼には気づかれないように。
きっとこれが正解。
「A！借り物競争始まるね！」
『ね！楽しみだなー…』
「あー。今佑希出るかなって考えてたでしょ」
『え、！？いや、そんなんじゃないけど全然』
「嘘下手すぎだって笑」
図星をつかれて思いっきり動揺してしまう。
「あれ、Aあれ佑希じゃない！？出てんじゃん！！」
『わ、ほんとだ！』
佑希はとっても背が大きくてすぐに分かる。
ピストルの音と同時に走り出す。
佑希やっぱり足速いなー。かっこいい。
お題の紙を真っ先に取りに行く佑希。
開いて読んで、その瞬間に走り出す。
「…え、？ちょっと、A、こっち向かって走ってきてない？」
『ほんとだー、お題何だったんだろう』
私たちが観戦しているところは佑希のファンはもちろん、女子がたくさん。鼓膜が破れそうなほど黄色い歓声が響く。
私は1番前で見ているわけじゃないので、みんなの隙間から覗いて頑張って見ていた。
佑希がこちら側へ走ってきて、誰かを探している。
…あれ？なんか誰かのこと呼んでない？
「…、…、A！」
…え？
この学校にAって名前の子まだいたの？
知らなかったーなんて呑気に考える。
「ねぇあんたのことじゃないの！！あんた以外いないよAちゃんなんて！！」
『え…？』
恐る恐る人を掻き分けて前へ進む。違ったら赤っ恥かくだけだ。
佑希は私を見つけるなり手を取って走り出した。
佑希のスピードに追いつくのに必死だった。
私と佑希はぶっちぎりの1位。
『佑希足速い…！』
「いやAも速いって、女子であれはすごいよ」
ナイスガンバ、とハイタッチを交わす。
「ねぇ、お題なんだったの？」
佑希はハーフパンツのポケットからお題の紙を取り出した。
「ん。見てみ。」
小さく折りたたまれた紙を開く。
『…好きな…人』
はっ、として目線を上げると、顔を真っ赤にした佑希。
顔が真っ赤なのはきっと、太陽のせいでも日焼けのせいでもない。
ラッキー選手
阪口樂
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ゆ(プロフ) - はじめまして。リクエスト失礼いたします。加藤貴之選手との甘々系のお話をおねがいしますm(_ _)m (5月5日 16時) (
レス) id: ccf6c74bb3 (このIDを非表示/違反報告)
こじ - 山崎福也お願いします！ (12月31日 1時) (レス) id: c568b73313 (このIDを非表示/違反報告)
こじ - 加藤豪将とか矢澤とか新戦力組をお願いします🙇⤵️ (6月19日 0時) (レス) id: c568b73313 (このIDを非表示/違反報告)
mizuho - こんばんわ。毎回楽しく読ませて頂いています。伏見選手で、溺愛(甘々)をお願いします。設定は、鈴木健矢くんの姉で伏見選手と同い年設定です。よろしくお願いします。 (2023年4月30日 22時) (レス) id: 1cca69f469 (このIDを非表示/違反報告)
歌霞(プロフ) - お願い致します｡(^^) (2023年4月22日 10時) (レス) id: 95dea387ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年12月3日 19時
