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「…どうも。俺は高等部一年の百目鬼 未桜、クラスはC組だから用があるならそこに来てくれ。…あと、呼び方は特に気にしないから好きなように呼んでくれて構わない。」
「最も、お前と特に仲良くするつもりはない。最低限の関わりだけで済ませよう。お互いにその方が良いだろうからな。……わかったなら俺はもう行く、時間を取らせたな、じゃあ」
「戦場に出るための技術を学ぶ場で友人関係など足枷にしかならないと習った。中途半端な情やらなんやらは身を滅ぼすということも理解している。……だから俺は必要以上にお前たちと関わる気はない、お前たちも、此処まで言うやつに構うメリットはないだろ。なら散れ、俺はそこまで暇じゃない。」
「……授業をサボる意味がないから出席しているだけだ。必要以上に欠席する理由もメリットもない、何事もまずは基礎からというだろう。その基礎を教わる授業を蔑ろにしてどうする。戦場で早死にする理由にしかならないと分かっているだろう。」
「夏寮の印象か。……特になにも、目立った印象はない。日常的に問題を起こす生徒の話もあまり聞かないし、寮長副寮長に関しても特段なにも思わない。……無論、寮長も副寮長も優れた生徒であることは理解しているがな。」
「剣道を選択した理由は自分が剣使いであるから以外に何もない。……特にやりたいこともなかったから、一番自分に近しいものを選んだだけだ。……部活動で仲がいいかと言われればわからないが、特に居心地の悪さを感じたりはしていない。個人競技だからだろうか」
「……科目に好きも嫌いもなくないか？ああ、得意不得意で言えば座学よりも実技の方が得意だが……座学なら魔法史が得意だな。得意とはいっても内容を覚えるだけだから、誰にでもできる単純作業ではあるのだがな。まあでも、暗記科目は苦手ではない」
「寮服の気崩しについて何か思ったりはしないな。学校側が容認しているのだから生徒がなにか文句を言うのもおかしな話だろう。……いや、俺は気崩してはいないが……それは気崩し方が分からないというか……気崩す必要性を感じなかっただけだ。好きでやっているならいいんじゃないか」
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