二度目の別れ ページ12
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「隠す気ない」の復縁を持ちかけられたときのお話です。
時系列バラバラですみません...🙇
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不破side
「う゛〜ん、」
今日はAとデートの約束があり、昨日の夜からずっと楽しみにしていた。
だが何回もかけていた目覚ましの音がならないことに不信感を覚えふと時計を見ると短い針が11を過ぎていたのが目に入った。今日の約束の時間は10時...で今は11時...うん遅刻マ?
昨日遊んだやつの口調が移ってるようにも感じるが今はそれどころじゃない、急いで準備しよう、そう思いドアを開けた。
『あっおはよう。よく眠れた?笑』
さっきまでの焦りはどこ変え消えて今はただ呆然と口を開けることしかできなかった。
『待ちくたびれっちゃったから、家まで来ちゃった』
「それはほんとにごめん。」
『いいよ全然笑、私もよくあるし』
『来るときにスーパー寄ってね?材料買って朝ごはん作ったんだけど...』
朝ごはんのことを話してくれてるんだろうけど、俺の耳には薄っすらしか入ってこない。
それ以上に違う思いが込み上げてくる。
「A」
『ん〜?』
「こんな寝起きの状態で言うことじゃないかもだけどさ」
『うん』
「俺等ってさ、、ヨリ、戻せんのかな...」
こんな状態で言うことじゃない事だってわかってるし、今までの関係が壊れる可能性があるのだって分かってる。でもAの『おはよう』は俺だけが聞きたい。Aの朝ごはんだって、笑いかけてくれる姿も全部俺だけのものにしたい。
『ごめん。それはできないや』
困ったように眉を下げながらも、笑顔を向けようとしてくれるところにAの優しさを感じる。
だがそんな優しさでへし折れる自分ではない。
「でも、俺はAのこと大好きやし、まだ諦めきれてないかr『ごめん、今日もう帰るね』」
そう言ったAの姿は別れたときを思い出させるようだった。
その時は掴まなかった腕を今はしっかりと掴み握りしめている
「ホンマに俺Aのこと大好きやから」
Aは一瞬こちらを向き少し泣きそうな声で
『その言葉や掴んでくれてる手を昔にやってくれてたら今頃幸せだったかもね』
そう言いAは俺の手を振りほどいた。振りほどかれた手を俺はどうしていいのか分からなかった。
玄関に向かうAの背中はどこか寂しいようなそんな雰囲気だった。
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麦茶 - おもしろくてもっと読みたいです!黛とかの絡みもみてみたい……! (12月26日 20時) (レス) id: 37d2c22a3f (このIDを非表示/違反報告)
えむた(プロフ) - おもしろいです!!!kzhとも関係持たせてほしいです…! (12月25日 6時) (レス) @page7 id: 2c8060619c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駕王 | 作成日時:2023年12月16日 23時