136, 寝顔��-2 ページ36
そしてAが起きたのは昼の12時。俺が起きてから約3時間後だった。
といえども、3時間もAを舐めまわすように見つめていた訳じゃない。
流石にAが可哀想だと、2時間ぐらいは目を瞑って眠る努力をした。もちろん眠れはしなかったが。
『ーんっ』
っというAの声に、慌てて目を瞑り寝たフリを決め込む。
起きた気配があったにも関わらず、Aが全く動かない。
え？もしかして二度寝した？と、気づかれない程度にそーっと目を開けて様子を見てみれば、これでもかというほど目を見開いて固まっているA。
多分状況理解が出来てねぇんだろーな。
視線を感じながら、数分間寝たフリを続けていれば、ふわっと髪に手が触れる。
『ふふっ』
と、それ同時にAが笑う。
ハァァァと、心の中で深いため息。そしてグハッと、心の中で吐血する。
何可愛いことしてんだよ……勘弁してくれ……
Aは、一通り満足するまで俺の髪を撫でたあと、ようやくベットから起き上がった。
っ待て、今起き上がったら、服が……
『…………わぁ』
Aのその反応と、己の欲望に負けて、うっすらと目を開けてみれば、うわ、うわぁ……めっちゃ服脱げてる……さっきより際どいとこまで見えてる……
A自身も、自分の格好にドン引きしている。
そしてバッ！と、俺に向き直る。
慌てて寝たフリの続行。スースーと寝息をたてる。
この怪盗キッドの寝たフリなんて、起きていると見抜ける訳が無い。
ただニヤけてしまうのを必死に我慢するのみ。
『………………いびき…かいてない』
「…………………」
マジかよ………
ジーーーーーッとAの視線を感じる。ダラダラと冷や汗が背中を流れる。
“あんた疲れてる時イビキかいてるわよ？気をつけなさい？”と、昔母さんに言われたことがある。
おそらくキッドの仕事をした日は………え、もしかして寝たフリバレる？やばい？
『まぁ例外もある？か…………』
Aが呟く。
あ、大丈夫そう。
俺よりもAの方が早く起きるという事実も特異だが、どうやら寝たフリは誤魔化せたらしい。
『12時すぎてる………………』
Aが慌ててベットから飛び降りて部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 249人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麦々茶(プロフ) - 鶯 御飴さん» ありがとうございます😭毎度のコメントめっちゃ励みですっもうほんっとにマジでお待たせしました🙇♀️ (5月10日 21時) (
レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 麦々茶さん» 読みました！完結まで頑張って下さい！ (5月10日 16時) (レス) @page42 id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
麦々茶(プロフ) - 鶯 御飴さん» わぁぁすみません、通知切ってて気づかなかった（т-т）快斗sideがっ！！！追いつかない😭 (4月24日 0時) (レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
鶯 御飴 - 麦々茶さん» 待ってますね。 (4月1日 16時) (レス) id: 8b7eb4bb5c (このIDを非表示/違反報告)
麦々茶(プロフ) - 鶯 御飴さん» わわ〜💦すみません更新遅すぎますよね。私まとめて話作らないと、いらん話ぶち込んで、ぜんっぜん物語進んでないことに今頃気づきまして💦 今まとめて作ってる感じです💦💦💦 (3月14日 0時) (レス) id: 3bdc5c804c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：麦々茶 | 作成日時：2024年1月10日 23時
