休息【QK】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:20 hit、合計:28,625 hit

. ページ3

→

「そ、それで何をする気だ…？」

「楽しいことですよ」

そう言うと彼はこちらに近づいてきた。
そして持っているカッターで僕の腕を切ったのだ。
血が溢れると共に痛みが走る。
でもまだカッターなだけマシなのかもしれない。
だって山本はナイフまで持っているのだから。

「綺麗なものに傷がつくって最高だなぁ」

そう言ってグサグサとカッターで僕の体に傷をつけていく。
此奴気が狂っている。
そんなことを思ったが、もうそろそろ限界だ。

意識が薄れてきた。
それが痛みのせいなのか出血多量のせいなのかは分からないが。
そして僕はそのまま意識を失った。

.

夢中になって傷をつけていると、彼が失神していることに気がついた。
なぁんだ、もうギブアップか。
彼にできた傷を手当するために救急箱を取り出した。

僕の相手をしてくれたらすぐ帰すなんて言ったけど、帰す訳ないじゃない。
ここで殺してしまうのもいいが、まだ傷つけ足りない。
だからこうやって止血してるんじゃないか。

手当が終わると僕は鉄分の入ったゼリーを買いに外に出た。
もちろんあの部屋には内側から開かない鍵をかけてね。

.