休息【QK】 (ページ17)

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fkr×kwmr ページ17

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「河村さんと福良さんの距離近くない？」
「なんか河村さんって男の人が好きなんだって」
「え、じゃあ福良さんのこと狙ってるのかな」
「だとしらヤバいね」

そんな噂話が聞こえてくる。
根も葉もないと思う人が多数なくだらない噂だが、実は本当のことだったりする。
狙ってるとまではいかないが、片想い中だ。

そして今、僕は福良の隣にいる。
噂話をしている女性社員2人は、丁度僕達の後ろのデスクにいる。
つまるところ、福良も僕と同様、その話を聞いてしまっている、だろう。

非常に困るなぁと思いながら、福良に目をやると、目が合ってしまった。
福良は少し口角を上げている。
何だ、何を企んでいる。

「河村ってさ、俺のこと好きなの？」

「へ」

思わぬ問いかけに、阿呆な声が出てしまう。
否定、しないと。

「そんなことないけど」

口では違うと言っても、僕の顔は今熱い。
きっと表情でバレてしまっただろう。
やらかした、そう思った瞬間、もうひとつやらかしてしまっていることに気がつく。
福良は別に恋愛とか友情とかの好きの種類を指定してきていない。
普段の僕なら平然とした顔で、(友達として)好きだよ、と言っていただろう。
ああ、終わった。

福良はというと、困惑しているような気まずそうな表情を浮かべて、なんとかその場に居るという感じだった。
明らかに分かる、僕は失恋をした。

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あれから1週間程経つが、福良の気まずそうな雰囲気は相変わらず変わらない。
今のところ仕事に大きな影響はないが、そろそろ支障をきたしてくる。
周りの社員は僕たちは喧嘩をしているのだと思っているそうだ。
ただ、ひとりだけ、何となく異変を察知したのだろう、話聞かせてよと声をかけてきた人がいた。須貝さんだった。

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