51話(姫目線) ページ6
私はずっと思っていたことがある。
姫として生まれ変わったのは憎きあいつを殺ることと、酒呑童子達の様子が見たかったから。
たったそれだけの理由で普通の女子中学生に生まれ変われる。
しかし姫として生まれ変わって十数年。
酒呑童子達の姿も様子もちゃんと見れてあいつも殺れた
私が殺った訳じゃないが。
自分としてはもういいかなと思う。
どういうことかと言うとつまり
姫としての記憶をバッサリ切るという事だ。
普通の天野ナツメとして生きていく。
いつも通りの。
皆の前で見せてきた天野ナツメを。
今思えば二重人格みたいなものでもあるのかもしれない。
もう十分。
あの二人に知られるときっと止められる
だからあの二人のいない所でって思った
けどどうしても色々と伝えたい
もう姫としてはあの2人と話すことが出来ないのだ。
せめて2人に色々と言ってから消えたい
記憶の消し方は自分で出来る
自分の意思で消そうと思えば今すぐにでも消せる。
私は覚悟を決めた。
一週間後
2人を夜の屋上に呼び出した。
酒｢姫、お呼びでしょうか。｣
2人とも私の前に跪く。
洞｢何なりと。｣
姫｢実は、姫としての記憶を消そうと思ってる。｣
目を大きく開く。
そりゃあそうだ。急に別れを言われるのと同じだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
愛莉(プロフ) - 月夜見さん！ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月10日 22時) (
レス) id: 308b34e0ef (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - 完結おめでとうございます！次の作品も頑張ってください！ (2019年1月10日 22時) (レス) id: 5513b732fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：愛莉 | 作成日時：2018年12月30日 10時
