この愛を終わらせないで【M.J】 (ページ49)

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涙の理由ページ49

「あ、Aちゃんどこ行ってたんですか？

　ってトイレこもってたワタシが悪いんですけど。

　・・・・・・・どうした？どうして泣いてるの？」

ニノ先輩と再び合流した

先輩は不安げな顔をして私を見つめる

全力で走って涙なんて乾いていなくなったと思ったのに、

私の両目からは涙が溢れ出ていた。

「とりあえず座りましょ？」

教室棟の一画にあるベンチに座る

「ほら、涙拭いて」

ニノ先輩はポケットからハンカチを取り出して私に差し出す

トイレから出た時に使ったのか、ハンカチは少し湿っていた

「オレがいない間に何があった？」

「っ・・・・倦怠期ってこういうことなんですかね。

　私たちもう終わりなんですよ」

「は？それじゃあ何があったか全く分かりませんよ」

的を得ない私の発言に少し言葉が荒くなる

「私が悪いのかなぁ・・・・・・・・」

「だーかーらー、それじゃあ何にも分からないですって。

　・・・・・・・・・で、アナタを泣かせたのは誰？」