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怒りか悲しみか ページ41
「！！」
大野先輩に何か囁かれて潤先輩が衝動的に拳を振りかざした
「潤・・・・くん！！やめて！！大野先輩は私を助けてくれたんだから！」
「・・・・・・ﾁｯ」
少しいじけながら渋々と強く握りしめた拳を下ろした
「Aちゃん」
「は、はいっ」
「俺帰るね。もうすぐで予約したパン焼き上がるから」
潤先輩の態度に怒っている様子はなく、
パン屋さんの整理券をピラッと私に見せて
大野先輩は帰って行った。
「潤先輩・・・・・あっ」
「・・・・・俺らも帰るか」
先輩呼びをしたことに潤先輩は何も言わなかった
その目は、怒っているのか、
それとも悲しんでいるのか、それも分からなかった。
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作者名：ぼっちゃん | 作成日時：2021年6月9日 23時
