隣のARSくん (ページ22)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:4,753 hit

. ページ22

大野くんはテンパってる私を無視してミルフィーユを取り分け始めた

「はい、どうぞ」

「ありがとうございます・・・」

ミルフィーユ、久しぶりに食べるな

どう食べれば正解かいつも考えてしまう

とりあえず真上からナイフを入れる

サクッという音を立てた後、

ミルフィーユはボロッと崩れた。

あぁ、ダメだ。

少し大きく切り分けてしまったミルフィーユを大口を開けて頬張る

.....まあ腹に入っちまえば一緒だ

「(大野くんは・・・)」

大野くんは切り分けたミルフィーユを倒してからナイフを入れた

小さく切り分け、アイスを少しつけて小さな口で食べた

目を閉じて、美味しさを噛みしめている

「・・・美味しいねぇ」

と、ふにゃぁと笑いながら言った大野くんはTシャツ短パンのなんとも男らし姿

これがギャップ萌えというやつなのか・・・・・

「やべ、マネージャーから電話来てる。じゃ」

「あ、お金・・・！」

「俺払うから。ありがとうございました」

大野くんは食べ終わった後、嵐のように去っていった。

電車に乗りながらさっきまでの出来事を思い出す

一般の私たちのように、カフェに入って食事をするという

人間的な行動を目の当りにして最高に萌えた

大野くんも私と同じ人間・・・・・・当たり前か

またここに来よう。

大野くんと再び会えることに期待しながら。