隣のARSくん (ページ3)

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「じゃあ、私はこれで・・・・・」

別に必要はないのに男性に挨拶をしてその場を去る

桜は後でゆっくり撮ろう

「待って！！！！」

歩き出した私に男性が声をかける

少し鼻にかかった声が住宅街に響いた

振り返ったら男性は帽子とサングラスを取っていた

「あの、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」

「え、相葉くん・・・・・・・！？な、なんで・・・・・・・！？」

アイドルスマイルを披露した相葉くんは

再び帽子とサングラスをかけ、軽やかに走り去っていった

何事も無かったように風が吹き、桜の花びらが舞った

私、相葉くんにありがとうって言われちゃった・・・・・？

アイドルスマイルで・・・・・・！？

なんじゃこの夢のような展開は・・・・・・・！！

気づいたら私は家に帰っていた

相葉くんが頭を埋め尽くし、

帰る道中の記憶が全く無かった。

「(これが大都会東京か・・・・・)」

新しい生活に胸が躍った1日だった