夜に駆ける 3 A.M × N.K (ページ30)

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「え・・・・・？」

驚いた

いつもはこんなに早く解散しない

場所を変えればもっと夜が深くなってもやっているお店はあるし、

た、たまに・・・・ホテルなんて話も出るのに

「なんで？今日そんなに楽しくなかった・・・・？」

思い切って聞いてみた

「いや、めっちゃ楽しかったよ。でも、

　和也が他の男のことを考えてる気がする。」

翔さんの親指がボクの目尻をなぞる

「泣いたでしょ？メイク崩れてる。」

そんな、ちゃんと直したはずなのに

「俺だって少しメイクの勉強したんだよ？あと、和也のこといつも見てるから分かっちゃう。」

もう、言い訳しても翔さんは騙せないな

「・・・・・・・・ごめんなさい。」

「・・・・・送ってくから、帰ろ。」

翔さんは笑っていたけど、ボクのごめんなさいに対しては何も返答してくれなかった。

電車に乗り、ボクの最寄り駅に着く

「どうする？家まで送る？」

「・・・・お願いします。あと、少しお邪魔してってください。」