夜に駆ける A.M × N.K (ページ21)

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その後雅紀は大学や専門学校には行かず、知り合いの元で修業し、

夢だったヘアメイクアップアーティストになった。

男女共に人気のヘアメイクアップアーティスト

雅紀はボクより先に駅についており、

改札近くの柱にもたれかかりスマホを見ていた。

「雅紀おまたせ！本当にごめんね。」

「全然大丈夫！頼んでくれれば買いに行ったのに。」

「いいよ別に。どうせ荷物いっぱいでしょ？」

雅紀の隣には大きなキャリーケース

これからボクの家ですることに必要な荷物が入ってる

「とりあえず、スーパー行こ。」

スーパーに入り飲み物とお菓子を買い込む

レジで会計を待ってる時

「あ、今使ってるアイシャドウ新作のやつだよね？」

雅紀がボクの目を見て言った

「そうそう。情報教えてくれてありがと。買い逃す所だったよ。」

「いえいえ。いや～めっちゃ可愛いよカズ。」

「お世辞でも嬉しい。ありがと(笑)でも、高校の時より背も伸びたし
　髭も手入れが大変だよ。脱毛するしかないかなー・・・。」

「お世辞じゃないし！背も俺より低いし～。」

ボクの頭に手を乗せ、ギュッと近づき自分の身長と比べる

密着し抱きしめられてるような感覚

雅紀の首元から爽やかな柑橘系の匂い

いつもはタバコの臭いもするのに、今日はまだ吸ってないようだ

「人前だからやめい！男同士なんだから。」

恥ずかしくて雅紀の肩を叩いて離れた

男女問わず距離が近い雅紀、勘違いするから辞めて欲しい・・・。