夜に駆ける A.M × N.K (ページ20)

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そーっと資料室から出るとクラスの全員が廊下で待っていた

叫び声や興奮する声

またこれは良い反応か雅紀に尋ねた

笑って、そうだよと言った

コンテスト本番

緊張しすぎてほとんど覚えてないけど、観客全員がキャーキャー言ってたのは覚えてる。

そして、

「グランプリは、3年二宮和也さん！！！！！」

～～～～～～

「カズお疲れ様～！」

「雅紀、ありがとう。」

「全然！こちらこそありがとうって感じ！
　てか、カズガキ大将に告られてなかった？(笑)」

「バカ！恥ずかしいから言うなそれ！！」

「アハハ！照れてる～！！！！！

　んーでも、本当に可愛いよ。」

「え？」

「カズめっちゃ可愛い。」

照れる様子もなく雅紀はボクに言った

可愛い

嫌いだった言葉が反響し、初めてその言葉を素直に受け取ることが出来た。

ボクは、女の子の格好をしてる時のボクを好きになった。

そして

目の前の魔法使いを好きになった。