夜に駆ける A.M × N.K (ページ19)

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「本当に？」

「本当！ほら早く着て！」

「分かった。・・・・・・・ちょっとあっち向いてて・・・。」

体育の時間で着替えを見られるのは慣れてるけど、

さすがに女の子の服に着替えてる所を見られるのは恥ずかしい！

雅紀を隅においやって急いで着替えた

「着替えた・・・・」

「うん。じゃあ最後の仕上げだね！」

ボクを椅子に座らせてウィッグを被せる

～～～～～

「出来た！！！！！」

「鏡！早く鏡で見せて！！！」

「はいはい(笑)」

大きなスタンドミラーを受け取り、自分の姿を見る

「嘘・・・・・・・・・自分じゃないみたい・・・・・・」

ドラマのようなセリフ。でも、本当にそんな感想しか出てこない

何度も雅紀にこれは自分かと確認した。

雅紀は何度も頷いてくれた。

栗色の髪は毛先が少し巻かれ

陶器のような肌に、宝石みたいに口元が光る

目元はケバケバしてないのに、睫毛が反り立ってパッチリしてる

女子たちが用意したパーティードレスも全然違和感がない

本当にお姫様になったみたい・・・・・・

これは魔法だ。