夜に駆ける A.M × N.K (ページ18)

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「これ、全部雅紀の？」

「うん。そうだよ。」

道具一式というか・・・・・ブラシやパフ形が違うのがいくつもある

口紅やチークも何種類も

アイシャドウなんて絵具のパレットみたいに色がいっぱい

「あと、ウィッグね。」

「ウィッグも！？」

「当たり前じゃん！やるからには可愛くしないと！」

可愛くって・・・・・・・・・・・

早速準備に取り掛かる

鏡がないから状況は分からないけど、スルスル進んで行く

時々「う～ん」という声が雅紀から漏れる

ボクに合う化粧を考えてるんだろう

雅紀がこうゆうのに興味があるって全然知らなかった

女の子と雑誌見ながら話してるのは何回か見たことあるけど、

それはただ雅紀が女子にモテるからだと思ってた。

「よし、出来た！ウィッグつける前に衣装着ちゃおうか。」

ｺﾝｺﾝ

『雅紀ー。衣装持ってきた・・・・・ってキャー！！！！！！！！！！』

衣装を持ってきたクラスの女子たちがボクの顔を見て叫んだ

ひとしきり叫んで衣装を置いて資料室から出ていった

「え、そんなに顔面ヤバい・・・・？」

「アハハ！あれは、嬉しい悲鳴。」