夜に駆ける A.M × N.K (ページ15)

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魔法使いこと、相葉雅紀はボクの高校の同級生だ

通学で使ってる電車が一緒だったことがきっかけで仲良くするようになった

明るくて元気で背も高くてイケメンで人気者な雅紀

片や背も高くない女の子のように幼い顔のボク

同学年のガキ大将から「男女」とからかわれていた

可愛すぎる自分の顔がコンプレックスだった。

そんなボクが変わるきっかけが雅紀だった

高校3年生の時の文化祭

ミスコン、ではなく女装コンを開催することになり、

クラスから必ず1人選出しなければならなかった

『二宮！オマエ出ろよ！』

「はぁ！？嫌だよ！」

冗談じゃない！可愛い顔がコンプレックスなのに、

どうして自分から可愛くならなきゃいけないんだよ！？

教室中から二宮コールが鳴り響き、

堪らなくなって雅紀を見て助けての合図を送った

ボクの視線に気づいてこちらに来る

あぁ、助けてくれるって思ったら雅紀は、

「カズ。コンテスト出て。」

と言った。