革命に追い風を！ (ページ7)

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監督達が退室した後、私達新入部員組は皆さんの自己紹介を受けていた。

「俺がキャプテンの神童拓人。そして、2年生が霧野、倉間、速水、浜野の4名」

あ、あの鬼◯郎さん先輩だったのか。あとキャプテンの顔に疲労の色が見えるんだけど…気のせいってことで良いのか？

「3年生の先輩方が、三国先輩、天城先輩、車田先輩の3名」

横では影山君が神妙な面持ちで聞いている。かくいう私も、緊張で顔が引きつっているのだが。そしてキャプテンの顔も引きつって…やっぱり疲れてるんじゃ。

「そして、お前達と同じ1年。松風、剣城、西園、狩屋の4名、合わせて6名だな。次に…」

「あたし達がマネージャーだ！」

「うわっ！」

びっくりして変な声出しちゃったよ…周りの視線が痛いです。

「水鳥ちゃん、驚かせちゃダメ。私2年の山菜茜。今大きな声出したのは瀬戸水鳥ちゃん。

「おい！セリフとるなよ！」

よろしくね。で…」「無視か！」

「私が1年マネージャーの空野葵！よろしくね、Aちゃん！」

え、マネージャーさん可愛いです、最高です。

「よろしくお願いします！！」

「で、サッカーのことなんだが…お前達は、〝フィフスセクター〟という組織を知っているか？」

「フィフスセクター…？」

この様子を見ると、影山君は知らない様だ。まぁ私もアイツに教えてもらうまでは、余り知らなかったけど。

私は口を慎重に開いた。

「知っています。聖帝イシドシュウジを中心に、サッカーを裏で操っている組織…ですよね？」

「その通りだ。そして俺達雷門は、サッカーをフィフスセクターから解放し、革命を起こそうと考えている」

「革命ですか！？」

うん、そうなるのも分かるよ。私も初めて聞いた時、頭の整理追いつかなかったもん。

「その為にHRを勝ち抜いて、優勝しなければいけない…ということですか」

「あぁ。にしても綾森、よく知っているな」

「円堂監督に全て聞いています。私、革命に協力するために雷門に来たんですから！」

…フィススセクターの管理サッカーに悩まされているのは、何も雷門だけじゃないからね。

「でも、サッカーやったことないんだろ？大丈夫なのかよ～」

と、狩屋？が声を上げる。もう辞めて、私のライフは0よ。

「狩屋！気にしなくていいから。サッカーのことは、俺達が教えるよ！」

と松風君が諭す。救世主です。ありがとうございます。

「よろしくね、松風君！」

そう言うと彼ははにかんで、

「天馬で良いよ」

と呟いた。