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パーッ！
「「だっさ〜！」」
いいタイミングでクラクションが鳴る。それを合図に、全員(一部除く)が笑い始めた。いや、ランランランニングって、それは…あと、クラクションさん良い仕事してます。…笑ってない剣城君のことを尊敬しても良いですか。
「あー笑った笑った、お腹痛い…ふっ」
「笑いながら言うなよ！じゃあ、どんなのがいいんだよ！？」
やっと笑いの一山を越えた私に突然のフリ。いや、まさか聞かれるとは思ってなかったから考えてない。改めて考えると、こういうの難しいな…ゴメンよ狩屋、反省する。ちょっとだけ。いじるのはやめない。
思いつかない！と言おうとした私の言葉を塞ぐように影山君が元気に声を上げた。
「両サイドから駆け抜ける疾風…ダブルウィングとかどうですか！」
すると周りから漏れたのは、カッコいい！それだ！という声。狩屋、落ち込むな。私はいいと思うぞ、ランランランニング。…ゴメン、やっぱり笑いが抑えきれない。横目に狩屋を見ているとランランランニングとどかーんジャンプが頭の中を回り始める。視線に気づいたのか、狩屋がこちらを睨んだ。
「な、なんだよ…！」
「ふてくされないでよ、ランランランニングが採用されなかったからって。ふふっ」
「笑いながら言っても説得力ねぇよ！」
「やっぱ狩屋目金さんのとこ行ってきたら？」
「誰だよ！」
「知らないの！？」
そんなこんなで、私達は二回戦のスタジアムへと向かったのだった。因みに狩屋はスタジアムに着くまで、延々と伝説のイナズマイレブンについての話を聞かされたそうです。
ーーー
一方その頃。空港には雷門の新たな助っ人が姿を表していた。
長い黒髪を揺らし、小さなカバンを肩に掛けながらズンズン空港の外へと足を進める。
「いやぁ〜さっすがイタリアからは時間がかかるがね〜」
土佐弁のなまった喋り方で、大きいカバンを下に勢いよく置きながら彼はそう言う。
「ひっさしぶりの…日本ぜよ！」
自称�猴詭腓療声茲蟆悪瓠超嗄暁呂�日本に帰ってきたことを、雷門イレブンはまだだれも知らない。
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作者名：鏡華 | 作成日時：2020年2月12日 16時
