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驚いてフリーズしている私に天馬が 大丈夫…？ と声をかけてくれた声が聞こえたような聞こえてないような。
とにかく天馬に背中を押され、中に入った次第です。
「ただいま、秋ネェ！」
「お帰りなさい、天馬。…あら？」
管理人の秋さんがこちらに気づき、話しかけてくれる。
「お帰りなさい、Aちゃん。天馬と一緒に帰ってきたってことは、サッカー部に入れたのね？」
「え！？秋ネェ、Aのこと知ってたの！？」
あ、そういえば言ってなかったっけ。
いやいや、でも天馬がここに住んでるって知らなかったし…しょうがないしょうがない。
文句ありげな天馬をひとまずはスルーし、秋さんの方を向く。
「秋さん！今日からお世話になります！」
それからしばらくして。
ずっとグチグチ文句を言っている天馬に事情を伝えた後、(もっとも天馬はまだ納得していないようだったが。)秋さんの美味しい手料理を頂き、今は木枯し荘の玄関口付近。
天馬は愛犬�爛汽好鵜瓩寮は辰鬚靴討い拭�私はその横で様子を見ている。あぁ、癒しだ。
天馬はサスケに今日の練習について話していた。影山君のこと、私のこと、ドリブルのこと。
「6人もいれば、いつか1年生だけで必殺タクティクスも作れちゃうかもな！」
その言葉にピクリと反応する。必殺タクティクスと言えば、キャプテンの神のタクト。的確な指示でボールをゴール前まで一気に運ぶ、雷門固有のものだ。私もあんな風になれたなら。
「よし！絶対ドリブル出来るようになって、シュートも練習して、必殺技もタクティクスも作るぞ！」
「うんうん！絶対出来るよ！」
その後私は天馬の隣の部屋、105号室で床についた。ベッドの上で1日を振り返れば、良い意味で激動の1日だったと実感する。
運動得意じゃない、むしろ苦手な私があの雷門中に入ることになるとは。アッチの皆に何も伝えなくて良かったのか。試合に出てもらう、なんて円堂監督は言ってたけど私にそんなことできるんだろうか。
明日からの楽しみと不安が頭をグルグル回る中、私が出した結論は一つ。寝よう。
考えることを完璧に放棄し、私は目を閉じた。
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作者名：鏡華 | 作成日時：2020年2月12日 16時
