. ページ10
.
JW
TL「キムジョンウ、任せたぞ」
無駄に緊張感のある言葉を背に掴んだドアノブ。
心置き無く体を休められるはずの自室にこんなにも緊張感を持って入ることは後にも先にもきっとないだろう。
なぜなら、テイリヒョンを始めとするヒョンたちから難解なミッションを託されているから。
なんでこんなことになってるかって？
そんなの俺にもよく分からない。
ていうか多分、そんな大事でもない。
JH「ずっとそこに立ってなにしてんのㅎㅎ」
JW「えっ？あ〜考え事かな？」
JH「変なやつ」
長い足をベットに投げ出して本を読むジェヒョニヒョンの視線が一度だけ俺に移動して、また本へと戻る。
我がルームメイトであるジェヒョニヒョンは気難しいかそうじゃないかで言うとどちらかと言えば気難しいタイプ。
ジャニヒョンがよく言ってるけど、何も考えてない時の真顔が何よりいちばん怖く見える。
長い間一緒に部屋を使ってきた俺ですらそう思う時があるんだから、テオはきっとあの視線に耐えられないに違いない。
でもヒョンってほんとに可愛いのが、中身はさほどスタイリッシュじゃないのだ。
物の扱いは雑だし、子どもみたいに負けず嫌いで、思ってることはすぐに表情に出る。
「選ばれたからここに来たんでしょ？」なんて小っ恥ずかしい言葉をサラッと言ってしまうくらいだから、特別嫌ってるとかそういうことではないんだろうけど。
なんせヒョンもテオも自分から話しかけるタイプでもない。
もちろん、お互いが避けているわけじゃないから、練習中の会話はひとことふたことくらいはある。
だけどやっぱり他の人達に比べて、もうすぐ合流してから2ヶ月目が終わろうとしている今でも馴染めてないのが目に見えて明らか。
それを心配してるドヨンイヒョンから上のヒョンたちと、
一緒に活動していくんだからどうにかなるでしょ、なスタンスのマクとヘチャン。
完全なる板挟み状態で非常に困っているのが今の俺。
JH「なに？」
JW「え？」
JH「いや、ずっと俺の事見てるから。なんかついてる？」
JW「あー.....いや、いつも通りヒョンはイケメンなんだけど」
JH「なんだそれㅎㅎ」
テオとジェヒョニヒョン、
きっと二人は俺やヘチャンよりも波長が合うんだろうし、この先ペアで撮影をすることも増えてくるはず。
JW「ねぇ、ジェヒョニヒョン」
JH「ん？」
こういうお節介は俺の仕事じゃないんだけどな。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
