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TY
どうしてこの子にはこんなにも自信がないんだろう。
美しいビジュアルも、ダンススキルやラップだって、誰かが
簡単に手に出来るものじゃないのに。
彼女から紡ぎ出された言葉を受け止めたのは、「やっぱり」という感情だった。
怖いのだと瞳を震わすこの少女に、掛ける言葉は多分間違っていたんだと思う。
だけど、これから一緒にデビューする仲間に向けての言葉としては 正しい選択だったのだと思いたい。
TY「怖いなら辞めればいい。今までの時間を全部捨てて、逃げるのは簡単だよ」
『そんな、逃げるだなんて！』
TY「この世界はそんなに簡単じゃない。自分ひとりで生きていけるほど、優しい業界じゃないんだ」
『…、』
どんな理由でこの世界を志してきたのかは知らない。
知らないけど、この場にいて俺たちと同じスタートラインに踏み込んだ以上 優しい事ばかりを言ってられないのだ。
君はもう、練習生じゃない。
アイドル としてデビューすることが決まっているんだ。
君のために、君だけのために汗水垂らして一生懸命働いたお金を使ってくれる人がいるんだよ。
俺を見上げたテオの瞳に宿るのは、驚きと怒りとそして悲しみ。
初めて触れたこの子の怒りの感情に、今まで踏み込めなかった白線の上に足を踏み入れたのだと自覚した。
あと少し、
TY「どうするの？時間は無限じゃないよ。このまま撮影中断する？」
『…、』
もう少し、
TY「俺がスタッフに掛け合ってこようか？」
『やめてください…、！』
瞳の淵に溜まった雫を乱雑に拭うと、いよいよ本格的にテオは俺の事を睨んだ。
そうだ。それでいい。
『わたしは！オッパ達とNCTでデビューしたいんです！、だからそんなことっ.....言わないでください』
ああ、良かった。
この子の理由の中に、きちんと俺たちがいた。
TY「うん。そうだね。ごめん、言いすぎた」
たった一人で特別なレッスンに耐えてきたのだって、デビューが決まってから人一倍練習をしてきた君が、こんなところでダメになるはずがないんだ。
ボロボロのメモ帳に、君が履くとすぐにダメになってしまうシューズ。
俺たちが愛する以上に、このグループに愛を注ごうと一生懸命努力してくれていた事を知っている。
TY「テオは誰かの代わりなんかじゃないよ。俺たちに申し訳なく思う必要も無い」
__________ だから笑って？君のいちばん綺麗な色で。
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ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
