. ページ25
.
ジャニオッパの言う通りに息のできる隙間をあけたって、
ジョンウオッパに自分で言ったみたいに初めての瞬間に一緒にいられたって、
わたしはそもそも最初からみんなと同じにはなれないのが決まっている。
それが分かってて、どんな顔をしてこの場所にいるのが正解なのか。
デビューが決まった時はまだ良かった。
カイオッパとがむしゃらに練習して、みんなの中に混ざって初めて、通用するダンスだと認められた時はすごくすごく嬉しかったのに。
みんなと過ごす時間が増えるにつれて、自分のデビューを実感する瞬間がある度に、アイドルになりたかった理由を探した。
ファンのみんなに受け入れて貰えないのも、練習生から反感を買うのも、どう頑張っても自分はナムジャアイドルにはなれないのも、全部飲み込んでここに来たはずなのに後悔している自分がいるがすごく嫌。
メリットなんてあるかも分からないのに無条件に受け入れてくれたメンバーの優しさが暖かければ暖かいほど、自分の醜さを知ってどうしても否定的な気持ちになる。
向こうにいた時もそうだ。
幼少期から続けていたバレエを惰性で続けて、怪我をして出来なくなったら違う国に来た。
何もかも中途半端な自分の過去からは賞賛も後悔も何も無いのだ。
夢なんてそんなキラキラしたものが私にはないから、みんなみたいにはなれないのだとこの資料に言われているようで目を逸らしたくなる。
JH「テオ？」
『どうかしました？』
JH「難しい顔してるから」
『あぁ、読む方はどうしてもまだ難しくて』
JH「あ〜なるほどね。通訳さん呼ぶ？」
『通訳さん？』
ニコニコと口元に笑みを浮かべてジェヒョンオッパが指さす先はもう夕方だというのに寝癖が爆発しているマーク。
DREAMに127に、SuperMにソロ活動、いろんな歴史を持ってる彼。
なんとなく、心を許したいと思った人で 胸の内を見せて欲しいと思う人。
『大丈夫です。なんか忙しそうだし』
JH「あぁほんとだ。またヘチャンとケンカしてるㅎㅎ」
そんな君だけには、こんなに汚い胸の内を見せたくはない。
綺麗なだけのわたしを知っていて欲しい。
そう思うのに、
『ねぇマーク、わたしデビューしてもいいのかな』
やっぱり一番に助けに来て欲しいのは君で、
一番嫌われたくないのも君なんだよ。
誰にも拾われない言葉が、私だけの耳に残って気持ち悪かった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
