君のための言葉★ ページ27
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TY
新しい曲ができる度、うちのグループの曲ではなくても律儀にデモを送ってくれる彼女の淡い恋心に気付いたのはいつだったか。
ドリムのみんなに歌って欲しいとのメッセージを添えて送られてきた曲がPCから流れる。
爽やかな曲調に乗せられたくすぐったいほどの甘ったるい歌詞にこちらが恥ずかしくなってしまった。
TY「ねぇテンは知ってた？」
TN「うん。テンもAが好きだったし」
TY「.....、え？」
TN「え？なに？」
電話越しにサラリとカミングアウトしたテンの言葉に耳を疑う。
TY「いや、なんでもない....」
TN「テンはきちんと過去形だよ？」
TY「そ、そう」
TN「やだなぁ。勝手に気まずくならないでよㅎㅎ」
ケラケラと笑う電話の向こうの人は相変わらず自由だ。
TN「羨ましいくらいだよ。こんな真っ直ぐな歌詞を送られてるあいつが」
TY「あぁ。本人たちはお互い気づいてないけどね」
TN「そこなんだよねぇ〜！手っ取り早く教えてあげる？」
TY「絶対やめてㅎㅎㅎ」
きっと上を通されてドリムの元へこの曲が届くんだろうから、本人に想いが伝わるのはまだまだ先の話になりそうだ。
ていうかこの曲作ってる人も気付いてないしね。
で、それは置いといて今は近い未来の話をしているわけなんだが。
TN「どう？本物の女の子は」
TY「ちょっとテン言い方！」
TN「ええ？別に間違ってないじゃーん」
TY「はぁ、.....テオは上手くやってるよ。ビジュアルもダンスもラップまで申し分ない」
TN「ふぅん。それで？何が問題？」
TY「あの子、このままデビューしてもアイドルにはなれないと思う」
柔らかく儚い彼女の雰囲気がそうさせるのか、次の日に練習室の扉を開ければまるで幻だった なんてことがありえるくらいに簡単に消えてしまいそうな危うさがある。
病的な程の練習への執着と、 俺たちとあの子の間に引かれた踏み込めない白線。
TN「なんで？うまくやってるんでしょ」
TY「うん。うまくやってるよ。でもなんていうか、それだけなんだよ」
TN「それだけ、？」
どんなレッスンでも涼しい顔で人並み以上にこなす。
俺達にはない彼女だけの武器が沢山あるのに、あの子には絶対的な自信が無くてその自信のなさが見ているこちらを不安にさせるのだ。
本当にデビューしたいのかな、
一瞬でもそんなふうに思ってしまうこともあって、リーダーとしての自分が酷く情けなく思えた。
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ナカム(プロフ) - あさん» ほんとですか！ジャニさん意外とキーパーソンなんです^^ (2022年6月19日 20時) (
レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - hanaさん» ドヨンさんのプロアイドルな感じ大好きなんです！笑 (2022年6月19日 20時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 読み進めるたびにジャニさんに惚れてしまう、、 (2022年6月18日 10時) (レス) @page19 id: d6ffc1910c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - わあああ。テオちゃんのお話感慨深い上にルムメのドヨンからの言葉はとても響く…テオちゃん頑張れ！ (2022年6月18日 3時) (レス) @page31 id: 0d997ffe25 (このIDを非表示/違反報告)
ナカム(プロフ) - ゆさん» 前作からありがとうございます！！ぜひ期待してください、、、笑 (2022年6月6日 23時) (レス) id: fffa1dcefe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナカム
| 作成日時：2022年5月5日 22時
