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DY
JH「だから、ユウタ」
DY「、は？」
MK「ユタヒョンならそこにいるけど...？」
JH「んー...あ、ほら。この人」
スクロールした画面からヒョンが見せてきた写真には、キャップを被ったAとAと肩を組んで仲良さげにピースサインをするマッシュヘアーの青年。
マークに似てる？だから、ユウタ？
間違いなくこの人は今までの会話のどこにも登場してきてないんだけど？
「「誰、？」」
困惑のひと言がマクと俺で揃ったのを、ジェヒョンは相変わらずニコニコしながら眺めている。
お前は確実に言葉が足りないんだ...
JH「これ、ユウタ」
MK「え？じゃああれは、？」
JH「あれもユウタ」
DY「やー！紛らわしいな！！ちゃんと説明しろよ」
俺たちの思考に任せて、もうすっかり自分での説明を放棄しているジェヒョン。
こういう時のこいつはタチが悪いのだ。
俺たちは真面目な話がしたいのに、彼にはおふざけのスイッチが入ってしまっているから。
この状況を楽しんでいる他ない。
JH「あは、怒った。Aの友達だって」
MK「Aヒョンの向こうで出来た友だちがユウタって名前だったってこと？」
JH「そう。そういうこと〜」
MK「わぁ、！？そんな偶然あるの！？？」
びっくり！だか、奇跡！だか、おそらくそんなようなニュアンスの英語を甲高くマークが言った。
うん。そんな偶然って、ないよな。
Aってまじで"持ってる"奴だ。
DY「じゃあ、この子も日本人ってこと？」
JH「そうみたい。しかもたまたま手話ができる子だったって」
MK「What’s!??」
JH「キャリーケース取り違えて仲良くなったらしい」
手話ができる子、？
キャリーケースを取り違えた、？
突っ込みたくなる内容ばかりで言葉を失ってしまったが、そういえばAは超のつくポンコツで、愛らしい人たらしだった。
キャリーケースを取り違えただけで(そもそもそんなことはしないが)その場で会った人と仲良くなることなんて普通ない。
DY「、聞いてないんだけど！？？？」
JH「あはは、こうなるのが分かってAも言わなかったんだろうね〜」
MK「....ねぇ、ジェヒョニヒョン」
急に深刻なトーンに落ちたマクが何を言うのかと思えば、「その写真オレにも送ってほしい」って。
あー....本当にㅎㅎㅎ
Aといい、ジェヒョンといい、こいつらはいつだってマイペースすぎる。
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作者名：ナカム
| 作成日時：2024年1月28日 20時
