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MK
HC「Aヒョンってさー」
イリチルでの仕事を終え、ドリムのスケジュールへと移動中。
ひとりごとの声量では無かったので目を向けるも、ヘチャンの目線はスマホだった。
HC「俺たちにこんな顔しないよね」
MK「こんな顔？」
HC「あぁ、これこれ」
ずいっと目の前に差し出された画面には、本来ならばあのグループに送られるべきであろうセルカ。
綺麗に口角を上げたAヒョンがピースサインを頬に当てている。
え？これって、まさかヘチャン個人に送っていたのだとしたらかなり驚くけど。
HC「あー違うよ？俺じゃなくて、ジェヒョニヒョンだけに送ってたやつね」
MK「だよな。うん。納得した」
HC「納得されんのもムカつくんですけどー」
ケラケラと言い返してくるヘチャンが若干鼻につくが、脳内で少し前の言葉を噛み砕いている最中なので一旦スルー。
2年ぶりに再会してからAヒョンの表情とか雰囲気がめちゃくちゃ柔らかくなってた。
そして、その表情の理由がある一人の人物に向けて、であるということに気づいたのは最近のオレのTMI。
MK「だってほら、ジェヒョニヒョンとAヒョンは特別じゃん」
HC「まぁね〜それはそうなんだけどさぁ....こんなかわいい顔、普通友だちに送るか？」
一概にただの友達とは言えないようなあの二人の特別な関係性を少なくともオレは理解してるつもり。
まぁ、ヘチャニの言葉も分からなくもない。
普通、がどこの基準なのか分からないけど、オレとこいつの基準が普通に適応するのであれば"送らない"が答えだから。
かわいい顔のセルカ(と言っても自分にはそんなものがあまりない)は"シズニに送る"が一択だ。
ヘチャンになんか送ったらありとあらゆるグループに拡散されるか、変にロック画面とかに設定されて後悔するに決まってる。
MK「Aヒョンとジェヒョニヒョンの仲だから」
HC「うん。それは知ってる。、けどさー」
ゴニョゴニョと納得ができてないのがよく分かる相槌に思わず笑ってしまう。
なんだよこいつ。ジェヒョニヒョンとAヒョンの距離感問題なんて、そんなの今に始まったことじゃないのに。
HC「何で俺には、こんなかわいい顔のセルカ送ってくれないわけ！？！？」
MK「お前がイヘチャンだからだよ」
HC「納得できねぇよ！！！！」
結局はしょうもない嫉妬だったことが発覚して呆れたが、正直そのセルカはオレも欲しいんだけど。
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作者名：ナカム
| 作成日時：2024年1月28日 20時
