. ページ3
.
HC
旅に出かけるAヒョンの生存確認のためのグループチャットが作成されたのは昨夜の出来事。
[かわいい子には旅をさせよ]
という日本語の謎タイトルはユタヒョンが勝手につけた。
日本のことわざで、"厳しい経験を積むほど成長するため、かわいい子ほど敢えて辛い思いをさせよ"という意味らしいがユタヒョン的には語呂がいいだけのネーミングらしい。
JW「ねぇ、俺たち昨日Aヒョンにちゃんと"セルカ"送ってねって言ったよね？」
なんなのこれ？！とキャンキャン吠えるジョンウヒョンの手元には風景写真ばかり。
うん。俺たちは確かに口が酸っぱくなるほど言ったんだけど、それが全く響いてないのがまじでAヒョン....って感じ。
HC「最初はどこから？」
MK「多分バンクーバー。オレにおすすめスポットめちゃくちゃ聞いてきたから」
HC「へぇ〜。ヒョンちゃんと教えてあげられた？」
MK「どういう意味だよ」
HC「いや？」
空港に行くAヒョンより先に現場で降ろされてしまった俺たちはお見送りはできなかった。
ちゃっかり着いていったテンヒョンから送られてきた動画を見て、るんるんで旅立っていくヒョンの姿は確認できたけど。
おそらく、というか確実に盗撮であろうちょっと遠目の画角から撮られたAヒョンの姿。
動画内では確かに空港に到着したという認証ショットを撮っているのに、俺たちに送られてきたのは靴とキャリーの写真。
ちょっと待ってよ。
そのセルカはどこに行っちゃったわけ？？？ㅎㅎㅎ
全くAヒョンは不可思議がすぎる。
HC「ヒョン。一回そのケータイ差し出してください」
JH「....ん？俺？」
画面見てもちもちしちゃってさー。
JH「ヘチャンも見たい？」
HC「潔くグループに送ってください」
JH「えーそれはヤダ」
わぁ、あざとい。
あー、違う。ジェヒョニヒョンのあざとい女ムーブは今はどうでもよくて、、
一人でご機嫌に画面を眺めるジェヒョニヒョンが俺たちと同じ風景写真ばかりのグループチャットを見てないのは周りを見れば一目瞭然。
ほら見てよ。ドヨンイヒョンなんてめちゃくちゃ長文でなんか送ろうとしてんじゃん。
それもそれで怖ぇよ。
若干引きながら眺めてるうちに、しょうがないなぁ、なんて俺にだけセルカを共有してくれるジェヒョニヒョン。
この人って俺には結構甘くて、本当にありがたい。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1180人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナカム
| 作成日時：2024年1月28日 20時
