第八十九訓 ページ2
土方「……また辻斬りか…」
隣で十四郎君が苦い顔をしながらそう言った。
目の前には辻斬りにやられたと思われる遺体がある。
『夜の見回りは強化してるけど…上手いことかわされてるね』
近藤「…見回りの範囲も広げないとな……」
辻斬りが横行し始めたのはつい最近。かなりのペースで人が斬られている為、
『辻斬りが出る場所も規則性がないし、人員を増やすだけになりそうですけどね…』
沖田「証拠も何一つねェ……こりゃ長丁場になりまさァ」
近藤「うーん…」
件の辻斬りは僕らも上も中々手が出せなかった。せめて規則性さえあれば捕まえられるんだけどね…
土方「とにかく考えたって仕方ねェだろ」
沖田「そうですぜ、土方コノヤローの言う通りでさァ。今日の見回りはAさんなんで頑張ってくだせェ」
『…あれ、今日僕だっけ』
「コノヤローって何だよ！！」とツッコむ十四郎君を放っておいて見回りの当番表を思い出す………っていうか夜？夜の見回り？1人で？
沖田「あれ？どうかしやした？顔青くなったますぜ？」
真っ黒くニヤニヤと笑いながらこちらを覗く総悟君。
『べ、別に？あ、あ青くなんてなってませんけど？？』
沖田「まさかビビってるんじゃないですよね？Aさん？」
『あっ、あ当たり前じゃん…！？』
土方「A、悪ィがいつもの見回りより伸ばしてくれ」
不意にそんな事を言われた。言われた……言われたよ！！見回りいつもより長くって…！！
『ﾋﾟｬｳｯ……う、うん、そっかぁ！！分かった！！』
変な声が出たがそれをかき消すように大きく頷く。
え？怖い？ん、な訳ないじゃん？！仮にも真撰組最強って言われてるんだよ？怖いわけ…
沖田「…ﾋﾟｬｳｯって何でィ」
『うるさいよ！！行くったら行くの！！いつもより長く見回りして市民の皆様が安心して眠れるようにするんだよ！！』
若干呆れ気味の十四郎君と総悟君、そして心配そうな近藤さんを前に数分間僕は意地を張り続けた。
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春菊(プロフ) - 雪乃さん» 雪乃さん、コメントありがとうございます！最近忙しくて中々更新出来なくてすみません！ちょこちょこ書き進めたり、手直ししているのでお待ちください〜！ (1月15日 11時) (
レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 続き待ってます (1月15日 0時) (レス) @page4 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 蘆花さん» 蘆花さんコメントありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです。頑張ります！ (9月19日 19時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - 最近読み出したんですが最高に面白いですね！無理せず更新頑張ってください！ (9月19日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春菊 | 作成日時：2023年9月18日 9時
