紅桜篇 ページ1
「ちょいと失礼。桂小太郎殿とお見受けする」
美しき月が昇る夜に、影が二つ。
桂「人違いだ」
「心配いらんよ。俺は幕府の犬でもなんでもない」
男はそう言うが桂は警戒を緩めない。背中越しではあるがただならぬ気配を感じ、刀に手をかける。
桂「犬は犬でも血に飢えた狂犬といったところか。
近頃巷で辻斬りが横行しているとは聞いていたが、噛み付く相手は選んだ方がいい」
「あいにく俺の相棒もアンタのような強者の血を欲していてね…ひとつやり合ってくれんかね?」
男はそう言いながら刀を抜いた。
抜かれた刀は月の光を帯び、紅色に妖しく、美しく輝いていた。
桂「!…貴様その刀」
桂がその刀を瞳に移した時、たったその一瞬で男は桂の後ろについていた。
「アララ…こんなもんかィ」
鮮血が舞い、人が倒れ込む音を聞きながら男はニヤリと笑みを浮かべていた。
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春菊(プロフ) - 雪乃さん» 雪乃さん、コメントありがとうございます!最近忙しくて中々更新出来なくてすみません!ちょこちょこ書き進めたり、手直ししているのでお待ちください〜! (1月15日 11時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
雪乃(プロフ) - 続き待ってます (1月15日 0時) (レス) @page4 id: 3057047a96 (このIDを非表示/違反報告)
春菊(プロフ) - 蘆花さん» 蘆花さんコメントありがとうございます!面白いと言ってもらえて嬉しいです。頑張ります! (9月19日 19時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - 最近読み出したんですが最高に面白いですね!無理せず更新頑張ってください! (9月19日 18時) (レス) id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:春菊 | 作成日時:2023年9月18日 9時