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第六十六訓 ページ18

松平「ターミナル周辺に留まっている民間人に告ぐ!」



何も出来ず、核の上に立ち尽くしているととっつぁんの声が聞こえた。



松平「直ちにターミナルから離れなさい。今からえいりあんに一斉放射を仕掛ける!」



『えっ』



そんな事したら、神楽ちゃんはもちろん僕や銀時達まで確実に死ぬ。



近藤「とっつぁん待ってくれ!
民間人のガキが一人えいりあんに取り込まれてる!」



松平「近藤、ガキ一人の命と江戸を同じ秤かけるつもりか。
人を救うって事は人を殺める以上の度胸が必要なんだ。

大義を見失えば救える命も救えなくなるんだぞ。甘ったれてんじゃねぇよ」



近藤「しかしとっつぁん!!Aちゃんもまだターミナルに居るんだぞ!!」



松平「何ィ!?オイ近藤!何故それを先に言わなかった!!

Aちゃん、早くそこから離れろ!!
おじさん、そのえいりあんと一緒に撃っちゃうことになるから!」



『……………』



………なんだあのおっさん。空気感台無しだよ…珍しくシリアスなのに…



星海坊主「いけ。もうじきここは火の海だ。
てめーらを巻き込むわけにはいかねェ」



銀時「テメー、まさか一人で…」



星海坊主「つくづく情けねぇ男だよ、俺は。
最強だ何だと言われた所でよォ、なーんにも護れやしねー。

家族一つ、娘一つ護れやしねーんだ」



番傘を構え前に立った星海坊主の背中は、とても小さく見える。あれだけ強くても家族を前にすると小さく見えるものなのだろうか。



星海坊主「これも逃げ続けてきた代償か。
すまねェ、神楽。せめて最後はお前と一緒にしなせてくれ」



銀時「クク…これだからよォ、世の中の親父は娘に煙たがられちまうのかねェ。

お父さんよォ、アンタ自分(てめー)のガキ一人信じる事が出来ねーのかィ。
あいつがこんな事で死ぬタマだと思ってんのかィ。


A。5分だ。5分だけ時間稼いでくれ」



『5分?』



銀時「俺を信じろとは言わねぇ。



だが、神楽(あいつ)の事は信じてやってくれよ」



そう言うと核を木刀で突き刺し、銀時は自ら取り込まれていった。



『5分ね、了解』

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春菊(プロフ) - きゃりーさん» きゃりーさん、コメントありがとうございます。なるべく早く更新できるように頑張ります (2023年1月3日 22時) (レス) id: c0cf6981ed (このIDを非表示/違反報告)
きゃりー(プロフ) - いつも楽しく小説を読ませていただいています。主様のペースで頑張ってください!更新楽しみに待っています。 (2023年1月3日 22時) (レス) @page34 id: 6e7a74487c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:春菊 | 作成日時:2022年10月29日 22時

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