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トレイ
「A、いらしゃい。どうだ? 先生に教えてもらうのに慣れたか?」



私は顔を上げて、声をかけてきた人物を見る。
やはりそこには眼鏡のイケメンが立っていた。

先輩は "撫でられる" のが慣れてきたかという意味で聞いてきたんだろう。



A
「あ〜…。多分? 慣れたような気がします」



微妙な顔をして曖昧に答えた。
あの時はたまたまだったのかもしれない。
そんな気がすごくしてはっきりと言えなかった。

先輩は私の言葉を聞きながら、隣の椅子に腰をかける。

やはり、先生にされた事を思い出すと、ものすごくモヤモヤしてくる。

そのモヤモヤとしたものが胸だけではなく、体全体に広がって溢れ出しそうだ。

勘違いしそうになった私が悪いと分かるが、
あんな表情で頭を撫でられて、そういう目で見てない。
…なんて言われたら、複雑な気持ちになる。

そもそも推しと会えてる時点で感謝すべきなのかもしれない。
それに、頭撫でてもらっただけでも身に余るほどの大サービスだし。
これ以上のものを求めるのは傲慢(ごうまん)だと分かっている。

でも、複雑だ。

別に初恋の人に嫉妬してる訳でも無いし、私だって推しのことはそういう目では見てない。

けど、本っ当に複雑だ。
オタク心って本当に難しい。

そのまま感情に身を任せ、子供のように口を尖らせたり、足をばたつかせたくなる。

この衝動をぐっと我慢し、いつもの私を(つくろ)った。



デュース
「ん?…先生に教えてもらう時って慣れないものなのか?」



目の前に座っているデュースは、話を聞いていたらしく、不思議そうな顔をして聞いてきた。



トレイ
「クルーウェル先生がよくAを撫でるそうだぞ」



「 え!? 」とデュースとグリムが同時に驚く。

「オレ様にも優しくして欲しいんだゾ」「そんなことがあるのか」と次々に思っていることを言い出す。

そんな皆の反応を見ると、なんだか恥ずかしくなってきた。



A
「…トレイ先輩、次からは他言無用でお願いします」



トレイ
「それはすまなかった。あまりにも珍しくてな。次からは言わないようにするよ」



グリム
「オレ様とずっと一緒にいるのに気づかなかったんだゾ」



デュース
「それにしても、どうして、Aだけ撫でてくるんだ?」



A
「……それが、私も分からないんだよねぇ」



バレないように嘘をつくと、先輩の方から視線を感じた。

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リミ - 私も多分ツイステの世界に行ったら発狂すると思います!面白かったです!応援してます (7月13日 18時) (レス) @page27 id: aba199bd02 (このIDを非表示/違反報告)
猫田 - 最高です!(語彙力無くてすみません)応援してます!! (2021年9月19日 11時) (レス) id: 7820b61858 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年7月8日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - え、好きです()裏話って言いますか...ゲームにはない話が沢山あって読んでて楽しかったです!整理お疲れ様です、更新楽しみにしてます! (2021年6月7日 0時) (レス) id: a93e709eaf (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - あーんこさん» あーんこさん、ありがとうございます!返事遅くなりすみません。そう言って頂けて凄く嬉しいです!整理し終わったので後は書くだけです!頑張ります! (2021年4月7日 20時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2021年3月11日 3時

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