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どうしよう、動けない。
胸が苦しい。
このまま逃げ出したい衝動と向き合わなきゃいけない理性がぶつかる。
逃げ出せば、また仲を悪化させてしまう。
向き合わなきゃなにも変わらない。
A
「…………」
エース
「…………」
無言のまま、お互いを見つめる。
この数秒くらいの時間が長く感じた。
しばらく経つと、彼が目を逸らし、一瞬、思い詰めた顔をして再び上り始める。
1歩、2歩と私に近ずいてくる。
そして、何事もなかったかのように、そのまま真横を通り過ぎていった。
このままじゃダメだ。
A
「…っ…エース」
喉につっかえていた空気を吐き出すように、名前を呼んだ。
体を後方に振り向かせ、エースを見上げる。
振り向くと、エースも見下ろして私を見ていた。
彼は驚きも嫌な顔もせず、普段通りの表情だった。
A
「本当にごめんなさい…昨日、逃げ出して。それだけじゃないよね…無視してごめん。あれは本当にわざとじゃない、勉強に集中し過ぎて本当に気づかなかった」
鼓動が全身を駆け巡っている。
ドクンドクンドクンッと、速い。
A
「それに勉強教えて貰ってる身なのに急に怒ってごめん。これからは迷惑かけないように、ちゃんと勉強するし約束も必ず守る。……だから、許して欲しい」
瞬き1つもせずに言い切った。
その後、カバンからチェリーパイが入った紙袋を取り出して、
A
「その、これはお詫び。足りないのは分かってるけど、これぐらいしか買えなかった…ごめん」
と、エースに差し出す。
手が震えないように意識を集中させる。
少しでも意識が緩むと、手が震えだしそうだ。
口から出てくる謝罪とは違って、内心は全く違うことを考えていた。
声の大きさと高さはおかしくないか。
顔はおかしくないないか。
渡すタイミングはおかしくないか。
ちゃんと許してもらえるか。
純粋な謝罪というよりも、どうしても許しを得たいという不純な気持ちだった。
我ながらに必死だなぁと思う。
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リミ - 私も多分ツイステの世界に行ったら発狂すると思います！面白かったです！応援してます (7月13日 18時) (
レス) @page27 id: aba199bd02 (このIDを非表示/違反報告)
猫田 - 最高です！（語彙力無くてすみません）応援してます！！ (2021年9月19日 11時) (レス) id: 7820b61858 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2021年7月8日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - え、好きです（）裏話って言いますか...ゲームにはない話が沢山あって読んでて楽しかったです！整理お疲れ様です、更新楽しみにしてます！ (2021年6月7日 0時) (レス) id: a93e709eaf (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - あーんこさん» あーんこさん、ありがとうございます！返事遅くなりすみません。そう言って頂けて凄く嬉しいです！整理し終わったので後は書くだけです！頑張ります！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダブルブェ | 作成日時：2021年3月11日 3時
