4-63 ページ13
いやいやいや、勝手に勘違いするな私!
よく考えろ!
確か、先生がよく撫でてくる理由って可愛いから?だよね。私もグリムを可愛いって思ってよく撫でる。
ん? 待てよ。
先生は
仔犬って呼んでるし。
てことは、私は先生の
あぁ〜〜! なるほど! ただの
あっぶねぇ〜、勘違いするところだったわ。
ん? ということはだよ?
先生って色んな生徒の頭を撫でてるって事!?
え、じゃ、エーデュースもってことだよね。
バッドボーイって先生に言われて、
叱られるエーデュースは確かに想像出来るわ。
でも、たまにはグッドボーイって言われて、
よしよしされるの!?
え? ふふっ、ふふふふふふ。いひひひひひ。
やばいニヤニヤ止まらんな。
私はニヤつく口元を隠すように手をかざした。
グリム
「次の授業の準備しないのか?」
A
「ん? あぁ、あ〜。今から準備するよ」
突然、妄想世界から引き剥がされて動揺する。
ニヤついた顔をグリムに見られてないか焦った。
先生の声はすでに無くなっていて、HRは終わっていた。
1限目の準備のため、教科書とノートを机に出す。
ふと、誰かが隣を座る気配がし、いつも通り、デュースかなと思って顔をそっちに向けた。
ドクンッと胸が跳ね上がる。
隣に座ってきたのはデュースではなく、___エースだった。
予想外の人物に驚き、すぐに顔を背ける。
焦りと困惑で鼓動が強くなり、嫌な感覚が胸に広がった。
待って、なんで隣に来た? え、気まずっ!
私は教科書を開き、ペンを持つ。
勉強しているフリをして気まずさを緩和させる。
落ち着け落ち着けー、私。今だよね、仲直りするの。
昨日買ったチェリーパイをあげて、ごめんなさいって謝るんだ!
よし! ん、待てよ。
ケンカ中の相手になんか突きつけられたら警戒するよね。
じゃ、ごめんなさいって謝ってから、チェリーパイを渡すんだ!
ん、待って。
無視されたらどうする? 拒否られたら? そのパターンもあったわ。
頭の中であーだこーだと言っていると、鐘の音が鳴った。
鳴ってしもうた。
今の時間悩んでも仕方ないよね、授業に集中しよ。
そう思って私は授業に専念する。
勉強モードに入ると、先程の胸の中にあった嫌な感覚が無くなった。
エースの事は一旦、心の隅に置こう。
166人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リミ - 私も多分ツイステの世界に行ったら発狂すると思います!面白かったです!応援してます (7月13日 18時) (レス) @page27 id: aba199bd02 (このIDを非表示/違反報告)
猫田 - 最高です!(語彙力無くてすみません)応援してます!! (2021年9月19日 11時) (レス) id: 7820b61858 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年7月8日 23時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - え、好きです()裏話って言いますか...ゲームにはない話が沢山あって読んでて楽しかったです!整理お疲れ様です、更新楽しみにしてます! (2021年6月7日 0時) (レス) id: a93e709eaf (このIDを非表示/違反報告)
ダブルブェ(プロフ) - あーんこさん» あーんこさん、ありがとうございます!返事遅くなりすみません。そう言って頂けて凄く嬉しいです!整理し終わったので後は書くだけです!頑張ります! (2021年4月7日 20時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ダブルブェ | 作成日時:2021年3月11日 3時