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A
「ん…ここは?」



私は暗闇の中にいた。



A
「夢の中かなぁ…?」



あの後、寝てしまったらしい。
私はあてもなく、その場を彷徨う。
彷徨っていると、1人の子供が座っていた。



A
「何してるの?」



私は声をかける。



子供
「ひとりであそんでる。
わたしといっしょにいてもつまらないんだって」



その子供は、淡々とレンガをして遊んでいた。
私も座って子供に言った。


A
「そんな事ないよ、私も遊びに入れて欲しいな」



ガシャンっとレンガが崩れる。
崩れたレンガを見て、子供が呟いた。



子供
「わたしはあなたのことをいってるんだよ」



そう言ったあと、子供は私の目を見る。

私は、ハッとした。
その子供は、小さい頃の自分とそっくりだったからだ。

いや、そっくりじゃない…小さい頃の私だ。
そう理解した途端に記憶が流れ込んできた。



A
「うっ…」



小さい頃の私は、誰よりも人見知りだった。
同い年も年下も年上も苦手だった。

というか、人と話すこと自体苦手だった。

逆に話しかけられると、なんて答えれば良いか
わからなくてずっと無言だった。

それに、1日中真顔だったし。


それでも誰かと楽しく遊びたかった。
でも、私には出来なかった。

「あそぼう」と誰かに誘われて遊ぶ度に、
いつも「つまらない」って言われる。

私はその言葉に酷く傷ついた。
だから私は、1人で遊ぶ事にしたんだ。

それから、自分の世界に閉じこもるようになった。

これが私の小さい頃の記憶。


突然、誰かに手を引かれた。




「外がつまんないって感じたら、俺が面白くさせてやるよ」



だれ?



目の前にいるはずなのに分からない。
その人全体にモヤがかかっている。




「良いから任せとけって!
なんてたって、俺は_______」



私はそこで目が覚めた。
時計の音がチクタクと聞こえてくる。



A
「なんだか、不思議な夢みたなぁ」

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ダブルブェ(プロフ) - こうめさん» こうめさん、ありがとうございます! 頑張ります! (2021年2月14日 14時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - 続きを全裸待機 (2021年2月13日 23時) (レス) id: ed55d3266f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年12月17日 21時

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