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3-24 ページ46

学園に帰ってきた頃には、既に日が沈んでいて辺りは真っ暗だった。

左右にある街灯を頼りに私達は夜道を歩く。
人気が全くなく、静寂が広がっていた。

まるで、エースと私とグリムだけがこの世界にいるのではないかと思う。



A
「別にオンボロ寮まで送らなくても大丈夫だよ」



寝ているグリムを腕に抱えながら、私は遠慮気味に言った。



エース
「いいの。お前に何があるかわかんねーし、仕方なく送ってやるよ」



エースはなぜか上から目線で言う。
まぁ、ここの生徒って基本上から目線だから仕方ないと思った。



A
「ありがとう、エースって彼氏ずらするよね〜」



ま、そういう所も好きだけど



エース
「そんなつもりはないし」



そういう自覚ない所がリアコ製造機なんだよなぁ。
好きだけど


私は今日1日を振り返る。


コーヒーカップでグリムが飛ばされて焦ったこと。

お化け屋敷トロッコで密の怖さを思い知ったこと。

それとゴーカートでエースに勝って嬉しかったこと。

久々にメリーゴーランドに乗って童心に帰れた。

皆で一緒に食べたチュロス美味しかった。

あとはジェットコースターで叫びまくって気持ち良かったなぁ。

それに、皆と観覧車に乗って綺麗な景色見れた事は一生の思い出。


今日1日が夢のように楽しくて、本当に明日になったら忘れるのではないかと思った。

例え夢であっても、一生忘れたくない。
そんな気持ちからなのか、自然と言葉が出た。



A
「私、こんなにも楽しいと思わなかったよ」



エース
「…俺も」



私の独り言に相槌を打つようにエースが答えた。



ん? 聞き間違いかな? エースのデレが聞こえたぞ!



A
「どした? 頭でも打った?」



エース
「なんでそうなるんだよ!」



A
「え、だって、あのエースが素直に『…俺も』とか言わないやろ!」



エース
「お前なぁ…俺がどんな気持ちで言ったのかわかんねーだろ! 」



エースは怒ったように言うが、
どことなく照れ隠しに見えた。

そんな可愛い推しに意地悪するように、
好奇心もセットで聞く。



A
「どんな気持ちっすか!? 聞かせてください!!」



エース
「言わねぇーよ! それに、お前の方こそ頭打っておかしくなったんじゃねーの?」



A
「は!? なんでそうなるねん!」



なぜかエセ関西弁の口調になってしまった。
私とエースはムスッとした顔でにらめっこする。

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ダブルブェ(プロフ) - こうめさん» こうめさん、ありがとうございます! 頑張ります! (2021年2月14日 14時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - 続きを全裸待機 (2021年2月13日 23時) (レス) id: ed55d3266f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年12月17日 21時

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