【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！ 2 (ページ45)

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エース
｢暗くなってきたことだし、そろそろ帰るか｣

私の手を取りながらそう言った。
その後、すぐに手を離す。

グリム
｢え～！もう帰るんだゾ？｣

グリムはまだ遊び足りないという感じだ。

エース
｢そうだよ、またここに来れば良いでしょ｣

私は触れた自分の手を見る。
自分の心臓がまだ高鳴っている事に気づく。

いやいや、エース(推し)にリアコしてないから！
絶対にちゃうし！それに、倒れそうになったら誰でも支えるでしょ！普通だよ、普通！

エース
｢Aー、早く来いよ｣

私はエースに呼ばれて、ハッとする。
その後、私達は遊園地から出た。

グリム
｢うぎゃっ！暗くなると、ここの遊園地怖いんだゾ…｣

グリムは後ろを振り返って言う。
私も振り返ると、不気味な遊園地が目に映った。

暗くなっている空がより一層、恐怖を引き立てている。
私は身震いした。

A
｢は、早く帰ろ｣

私達は少し歩いて、電車に着いた。
相変わらず朝と同じように、席が空いている。

A
｢グリム、寝ちゃったよ｣

自分の膝の上で寝ているグリムを見る。

エース
｢はしゃぎ過ぎて疲れたんでしょ｣

私はグリムの背中を優しく撫でる。

寝ちゃうぐらい楽しかったんだね…グリム

そんな事を思っていると、エースに話しかけられる。

エース
｢なぁ、Aは楽しかった？｣

私は笑顔で答える。

A
｢うん！｣

エース
｢そ、それは良かった｣

ん？…なんか冷たくない？

私はじっとエースの顔を見る。
エースの目がうとうとしている事に気がついた。

A
｢我慢しないで、寝ていいよ｣

エース
｢じゃお言葉に甘えるわ。着いたら絶対起こせよ｣

エースはそう言うと、静かに目を閉じた。

まつ毛なっっげ!!!

しばらく電車に揺れていると、私も眠くなってきた。

あ、これ、やばい

睡魔と闘っていたが、見事に負けてしまう。
遂に私も目を閉じてしまった。

ふいに、自分の肩に違和感を感じた。
横を見ると、エースが私の肩に頭を乗せていた。
私の眠気はハンマー投げの様に、勢い良く飛ばされる。

え、待って待って、は？は？は？
え、このシチュエーション待って！(語彙力溶けた)

パニック状況になっていると、帰りの駅に到着した。

待って、この天使らを起こせと!?
無理言うといてな！私は起こさんぞ！絶対に！

駅員
｢あの…終点です｣

あ、はい。起こします