【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！ 2 (ページ37)

今日:48 hit、昨日:20 hit、合計:64,055 hit

3-15 ページ37

エース
｢なんで、あそこで止まるんだよぉ…｣

エースは肩を落としながらカートを降りる。
私は白い紙をエースの目の前に出す。

エースは驚いた表情をすると、ズンっと再び肩を落とした。

グリム
｢オレ様を馬鹿にした天罰なんだゾ！ざまぁ見ろなんだゾ｣

グリムは満足げに言う。

エース
｢ね、A！さっきの勝負なしっしょ？
壊れるとか聞いてなかったし！｣

エースはいつもの調子で言ってくる。

エース
「お願い、聞いてくれるよね？」

エース(推し)からのお願い…くっ…！
これは、YESという選択肢しかないッ…！

私が迷っていると、グリムが答える。

グリム
｢ありなんだゾ！｣

どこからか陽気な音楽が聞こえてきた。
私達は音楽が聞こえてくる方を見る。

グリム
｢なんだ？馬がたくさんいるんだゾ｣

A
｢懐かしい…メリーゴーランドだ｣

懐かしさのあまり昔の事を思い出す。
しかし、なぜか脳内でザァーとノイズが入る。

ん？ … 思い出せん。ま、別にいっか

特に気に停めずにいると、エースが話しかけてきた。

エース
｢じゃ俺、チュロス買ってくるから｣

エースはそう言って、どこかに買いに行った。

グリム
｢A、あれ乗ってみたいんだゾ｣

名前
｢いいよ！じゃ私達も行こっか｣

私とグリムはメリーゴーランドに向かった。

そんなに離れていないため、すぐにメリーゴーランドに着いた。
私は馬にまたがって乗った後、自分の前にグリムを置く。

しばらくすると、陽気な音楽と共にメリーゴーランドが回りだした。

グリム
｢速さが足りないんだゾ…｣

グリムは不満げに言う。

A
｢それがメリーゴーランドだからね｣

本当に懐かしいなぁ…メリーゴーランドに乗ると、不思議な気分になるんだよね。

キラキラした空間の中から外見ると、
ここはとても現実離れしているなと感じた。

景色が左から右へと移動する中で、1つ思う事がある。

自分が世界を置いていっているのか、
それとも自分が世界に置いていかれているのか。
そんな事を考えていると、少し寂しい気持ちになった。

A
｢私、中二病かよw｣

気を紛らわせようと、メリーゴーランドの中心の柱を見る。
柱を見ると、いくつもの鏡が張り付いていた。
その鏡は光の反射でキラキラと輝いている。

ふいに鏡の自分と目が合った。

＿＿＿全部知ってるくせに。

突然、あの夢の中で言われた言葉を思い出す。