【twst】ただ推しのSSRが当たっただけなのに！！！ 2

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A
｢さぁあ！ 始まりました！
グリム選手とエース選手のゴーカート試合です！｣



ブゥゥンと音を立てながらカートが走る。
時間と共に走る速度が速くなり始めた。



グリム
｢奢るのはエース！ お前なんだゾ！｣



グリムはエースに向かって叫ぶ。

先にゴールした方が勝ち。
負けたらチュロスを奢る事になっている。



A
｢グリム選手、自信満々です！
しかし！ 既に距離が開いています！｣



エースはもう全体の半分まで行っていた。
しかし、私達はまだ全体の4分の1だ。



グリム
｢Aがスピードを出さないからなんだゾ！
あと、うるさいだゾ！｣



A
｢実況楽しいんだよね〜。
それに、スピード出し過ぎると操作しずらくなるよ｣



私達が会話していると、少し遠くからエースの声が聞こえてきた。



エース
｢ははっ！ 誰が奢るって？
遠すぎて聞こえないなぁー！ あははははっ！｣



聞こえとるやん



A
｢エース選手、グリム選手を煽っております！
安定のウザさです！｣



グリム
｢ふなぁぁぁ！ A！ もっとスピード出すんだゾ！｣



グリムは怒ったように私の頬を引っ張る。



A
｢ふぁへふぃへー (前見て〜)｣



それでも、私はアクセルを強く踏まない。
そんな様子を見たグリムは、不満げに私の頬から手を離す。



A
｢エース選手、もうすぐゴールです！
しかし、私達は半分しか進んでいません！｣



のんびり実況していると、遠くからエースが来た。



私達の事を心配してわざわざ来た…なわけないわ
あのエースが人の心配するようなキャラじゃないし。って事は……


エースと目が合うと、ニヤリと見下されてこう言われた。

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