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気づけば、外は暗くなっていた。
大きな満月が空に浮かんでいる。
私はエース達にオンボロ寮の前まで、
送ってもらった。
今は、オンボロ寮の前で話をしている。
デュース
「A、もう大丈夫なか?」
デュースは、心配そうに言う。
A
「うん! 大丈夫だよ!
抱きしめられた時はびっくりしたけど、
めっちゃ元気になったわ!」
私は心配させないように、明るく振舞う。
本当は、今も手が震えている。
私は手を隠すように、後ろに回す。
グリム
「もう、眠気が限界なんだゾ〜」
グリムは、「ふなぁ〜」と1つ大きな欠伸をする。
A
「そうだね、早く帰って寝ようか」
デュース
「僕達もそろそろ帰ろう」
A
「2人とも、送ってくれてありがとう。おやすみ」
私は、オンボロ寮の外門を、
ギィィと音を立てて開ける。
エース
「なぁ、A…」
A
「どしたん? エース」
私は振り返ってエースを見る。
エース
「今夜、お前の所に泊まっていい?」
んんんんんんんんんん????
A
「え? ん? え? は? 」
私はエースの申し出に混乱する。
デュース
「そうだな、
Aの身に何が起こるのか分からない。」
エース
「じゃ、デュース、リドル寮長に話つけといて。」
デュース
「あぁ、任せとけ。」
A
「え、待って! 心の準備が!」
エース
「何? 俺と一緒に寝るの嫌なの?」
A
「スッ…全然良いに決まってるじゃないですかぁぁぁ!!!(クソデカボイス)」
グリム
「うぎゃ! びびったんだゾ!」
エース
「うるっさ!! 耳がちぎれるかと思ったわ!」
皆は、私の声に驚く。
A
「あ、ごめん」
デュース
「エース、Aの事頼んだぞ。」
エース
「わかってるよ。いった、いった」
エースは、追い払うように、
手をひらひらさせる。
デュース
「おやすみ、A」
デュースは私に優しく微笑んだ。
ボイスゥゥァァ!!生声ぇぇえええ!!
きゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!!!
A
「おやすみ…フフw」
あまりの尊さに声が漏れてしまった。
デュースと別れた後、
私達はオンボロ寮に入る。
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ダブルブェ(プロフ) - こうめさん» こうめさん、ありがとうございます! 頑張ります! (2021年2月14日 14時) (レス) id: fbab1bff8c (このIDを非表示/違反報告)
こうめ - 続きを全裸待機 (2021年2月13日 23時) (レス) id: ed55d3266f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ダブルブェ | 作成日時:2020年12月17日 21時