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ワープゲートを潜った先は、ドーム状の大型施設の内部だった。
施設の規模は大きく、Aが立つ場所は丁度中央広場にあたるが、それもとても広いことからこの施設が尋常じゃなく広いことが伺える。
それはこれから起こる戦闘に支障がないことを表していた。
Aたちが居る広場からそう遠くない場所にはAと同じ年頃の少年少女。
それぞれに個性的な服装の彼らはAたちヴィラン連合の襲撃に動揺を禁じ得ないようだ。
こんなに沢山の人を見たのは
しかしそれは薄い思考の表層に浮かんだだけのことで、その身体は戦闘体制をとっている。
オールマイトでないのなら、その他などどうでもいいことだ。
あの時以来の明るい場所に自分が立っていることに軽い違和感も覚えながら、迎撃に転じたヒーローとナカマが戦闘を始めたのをAはじっと見ていた。
やらなければならないことがある。
しかし
現在戦闘中の男性ヒーロー、イレイザーヘッドとヴィラン連合には実力差があったのだろう、数で圧倒していたはずの連合は次々とあっさり無力化されていく。
「っち、やっぱただの寄せ集めは所詮雑魚か」
苛立たしげなその声にAは思わずぴくりと反応する。
死柄木はがりがりと乱暴に首を掻いて、
「A」
その首に手を置いたまま口元をにやつかせ、顎で「行け」と示した。
小さく一歩、その助動作からAは一気に飛び出した。
ナカマたちは個性を消されたように見えていた。なら、そんなもの最初から使わなければ気にすることもない。
そう判断を下し、一息で拘束されたナカマの頭を踏み台にヒーローの眼前に躍り出る。
「なっ」
予期していなかったわけではないが、その速すぎた動きにヒーローは瞠目する。
ヒーローが咄嗟にAを払いのけようとした左腕を捕まえ、その勢いを殺さぬまま投げ飛ばしたが、ヒーローの首もとの布がAの腕に巻き付いてそれを阻止した。
この布にナカマは拘束されたのだ。
とっさに投げた反対側へ慣性の法則で己の腕ごと叩きつける。
衝撃で地面にヒビが入るが砕けるには至らない。
ヒーローが起き上がる僅かな間にAは拘束された腕を折って強引に作り出した隙間からその腕を引き抜いた。
(このガキ、躊躇なく自分の腕折りやがった……！)
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詞葉(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 何分遅筆なものでお待たせすると思いますが、是非よろしくお願いします。 (2020年3月12日 12時) (
レス) id: dc1dd40e5c (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです…！更新楽しみにしてます！ (2020年3月11日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。ちょっと迷走しつつあるので気長にお待ちいただければと思います。いただいたコメントでモチベ上げて頑張りますね！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: df44a89d14 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 夢主ちゃんの今後が気になりますな… (2019年9月2日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - ルーさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 仕事の合間にぽちぽちするのでゆっくりになりますが、ハピエン厨なのでそうしたいと思っています。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 703ce966a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞葉 | 作成日時：2017年10月7日 13時
