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Aが先生と呼ばれる存在に拾われてからの日々は、一言にまとめると人体実験が適切であるだろう。
骨を折り、薬を投与し、電気を流す。
肉を削がれたこともあったし、死柄木を含めた攻撃系の個性を使われることもあった。
その他にも壮絶な「実験」によるデータを集めた結果、Aはあらゆる外傷を
どういう原理でそうなったのかは想像の域を脱しないが、個性ではない。様々なデータがそれを如実に表している。
詳しいことはAにはわからないが、先生とドクターはそう結論付けた。
Aがわかっていることは、「己の時間が止まっていること」。
あの日から、爪も髪も伸びてこず、決定的なのはドクターの言葉「確かに肉体は稼働しているが、細胞が全く劣化していない。生命として大きく矛盾しているが事実である。まさに止まっているようだ」と。
そして、この体質によりほぼ不死身と断定されるが早いか「壊れないサンドバック」としてなぶられ続けて今日に至る。
嗜好を交えた
痛覚だって、最初は正しく存在していたのだ。
もはや筆舌し難いそれらから己を守るために防衛本能が神経をシャットアウトしたに過ぎない。それは感情もまた然り。
しかしここにきて動き始めた感情が忘れた恐怖を呼び覚ました。
現実に傷などないのに、身体中が痛む気さえしてくる。
「脳無、出入り口の奪還だ。あとあのごみを始末しろ」
「！？ 仲間じゃねぇのかよ！？」
子供らの誰かが言う。
「は？ 馬鹿かよ。あれはただのサンドバックだ。役立たずだからもう要らないけどな」
その言葉に心底意味がわからないといった風に返す死柄木と、ワープゲートから這い出した脳無が自身の身体が割れて尚動く様に彼らは動揺する。
そして脳無は黒霧を封じる少年を殴り付けるとそのまま一歩踏み込んで、返す手でAを撃ち飛ばした。
拳圧が暴風となって荒れ狂い、少年はオールマイトに庇われたがAは水場の建造物を破壊する勢いで衝突した後に力なく水に落ちた。
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詞葉(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 何分遅筆なものでお待たせすると思いますが、是非よろしくお願いします。 (2020年3月12日 12時) (
レス) id: dc1dd40e5c (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - とても面白いです…！更新楽しみにしてます！ (2020年3月11日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - 桜猫さん» コメントありがとうございます。ちょっと迷走しつつあるので気長にお待ちいただければと思います。いただいたコメントでモチベ上げて頑張りますね！ (2019年9月2日 23時) (レス) id: df44a89d14 (このIDを非表示/違反報告)
桜猫(プロフ) - 夢主ちゃんの今後が気になりますな… (2019年9月2日 17時) (レス) id: b3a762d464 (このIDを非表示/違反報告)
詞葉(プロフ) - ルーさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！ 仕事の合間にぽちぽちするのでゆっくりになりますが、ハピエン厨なのでそうしたいと思っています。 (2018年2月8日 17時) (レス) id: 703ce966a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詞葉 | 作成日時：2017年10月7日 13時
