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105dB ページ5
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A｢わく、｣
｢んー？｣
A｢もうちょっとだけ、このままでもいい…？｣
｢っ、
…いいよ。ちょっとならのえるくんも許してくれるっしょ。｣
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首元に埋められた顔が、回った腕の辺りが
心做しか 熱い。
上がっていく体温のせいで、Aのなのか自分のなのかも分かりにくいほどに。
でもこんなの、自分の心に言い訳なんてできないくらい、
なんでなのかなんてとっくにもう自覚していて。
それでも、ただの幼なじみで居られるこの時間を失いたくない気持ちと
1歩踏み出した関係になりたい気持ちを、勝手に天秤にかける自分もいて
素直にならないのも、不器用なのももう終わり。
そう決めたはずなのに、まだどこか俺は臆病だ。
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あと少し、この体育祭が終わるまでに。
この想いを伝える勇気を、どうか俺にください＿＿
見えもしない何かに、1人でそう願った。
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年8月31日 21時
