104dB ページ4
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Waku side
｢あ〜、、、惜しかったな？｣
深田 ｢いや仕方ないっすよ、向こうのクラスバケモノ級にスピード早かったし…｣
｢転ばずにゴールできただけ上出来じゃん？｣
皇輝 ｢一応言うけど2位だからね？すごいからね？？｣
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そう。
必死にハチマキで繋がった足を動かしてゴールした目先
もう既に他クラスがひとくみゴールしていて、俺らのチームは2位という結果になった。
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安嶋 ｢まあそうだよね！こんだけクラスある中で2位はすごいよね！｣
檜山 ｢赤軍に点は入るから大丈夫っしょ！｣
深澤 ｢おーおつかれお前らー！よくやったなあ！！｣
内村 ｢いえーいふっか褒めて褒めてー！！｣
そりゃあ2位だったけど、一応それはけっこうな大健闘で。
おつかれ〜！なんてみんな元気にハイタッチまでしてるのに。
1人だけ、顔を下げたまま
少し離れた場所で俯いていた。
｢、、おいで、A｣
A｢…わく、｣
｢ほら乗って、のえるくんに足冷やしてもらお｣
終わったらすぐにまた救護テントまで来ること、と
のえるくんと約束をして出たA。
帰りも俺がおぶって連れていくって決めてたし、背中に乗りやすいようにしゃがめば
めずらしく素直に ぽす、と背中に体重が乗った。
｢お前のせいじゃないよ、1位じゃなかったの。｣
A｢、なんで｣
｢だからあ、お前のことならなんでも分かるって言ってんじゃん俺。｣
きっとそういうことだろうと思ったけど、やっぱり図星ならしい。
ほんと分かりやすいんだから。
｢2位取ったんだよ？すげーじゃん俺ら。
…自分がいなかったらなんて思うなよな、バカ｣
A｢…わたし、ちゃんとできてた？｣
｢うん、めちゃくちゃ頑張ったよ。
結構おもしろい光景だったし(笑)｣
足を支えてるから頭は撫でてやれないけど、『出る』って決めた時から今まで、よくやったってことだけはどうしても伝えたかった。
俺が強引に引き入れただけだったのに、こんなに頑張ってくれてありがとうって
あとで降ろしてから、めいっぱい甘やかしてやるんだ
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年8月31日 21時
