リトル・ヒアー III (ページ1)

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101dB ページ1

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今、わたし

なんて思った＿＿＿＿？

『好き』って、浮かんだ、？

心の中にふわりと浮かんだはずのその気持ちに動揺して、朝にあじくんと交わした会話を思い出す

" Aちゃんにとって、湧はやっぱり…いちばん特別？ "

特別と好きは同じ、？

うん、なんて言ったけど

あじくんが私に聞いたそれはきっと、普通の "好き" の話じゃなくて。

幼なじみだからとかいう " 特別 " じゃないことに今更気づき始めた、バカな自分。

…こんな、こんなことで頭がいっぱいになるのなんて初めてだ

ねえ、" 好き " って…なに？

いつもみたいに、何気なくそう聞けたらいいのに。

今わくの前でそんなこと、絶対に無理だ。

、、なんだか、変にドキドキしてきた

ドクンドクンといやに耳に響く胸の音が
勝手に体の温度を上げていく

湧｢ほい、到着｣

｢、ありがと｣

湧｢がんばろーな｣

スタート地点に着いてゆっくり背中から降ろしてくれたわくに突き出された拳。

なんだかさっきみたいにピッタリと自分のは合わせられずに、
ちょん、と一瞬だけくっつけて

湧｢？｣

早歩きも微妙なくせに

端っこの自分の位置へと逃げるように、ひょこひょこと歩き出した

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