97dB ページ47
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颯太 ｢見てのえるくん、Aかわいい(笑)｣
川島 ｢？！かわいいじゃなくて泣いてるじゃん！
あー大丈夫大丈夫、どうしたのAちゃん、やっぱり前より痛む？｣
弱い自分の心に、つくづくいやになる。
そうじゃない、とふるふる首を振れば
止めていたはずの涙がぽろり、と零れ落ちた。
｢みんなのこと、悲しい顔にしかさせてないし
助けてもらってばっかりだって、思って…っ、｣
颯太｢それがいやになっちゃったの？｣
｢ん、｣
そうなの、そんな自分が
いやになっちゃったの。
なんで今なんだろう、とか
なんで勝手にこんな苦しいんだろうなんて、なんでなんでばっかりで
もう意味がわかんない…っ、
颯太 ｢そんなこと無いよ。｣
｢、へ｣
颯太 ｢Aが居ないとつまんないもん、笑顔になれないおれ！！わくだってさっき一緒にいてあんなに笑ってたじゃん。
Aがいるから楽しいんだよ｣
｢、そ、うた…っ、｣
颯太 ｢よしよーし｣
あったかい、
冷たくなりそうな心をこうやってあたためなおしてくれるのは、颯太が持ってるすてきな優しさで。
" こんな わたし " なんて気持ちを包み込んで消してくれるのは、いつも颯太だった
颯太 ｢そうやって悲しくなっちゃう前に みんなに助けてって言っていいんだよ
Aは、 ひとりじゃないよ ｣
川島 ｢…そうだよ、颯太の言うとおり。
颯太も湧もいるし、もちろん先生たちだっているんだから。
みんな誰かに助けてもらって生きてるの。だから大丈夫。それに、Aちゃんだってみんなのことたくさん助けられるよ｣
｢…っ、｣
合わせた2人の瞳は、あの泣きたくなってしまうような顔をする時の わくの瞳とよく似てて
どうしてこんなにも、周りにいる人たちはみんな優しくてあたたかいんだろうって
伝えたい気持ちを、賑やかに聞こえる応援の声にかき消されないように
｢ありがとう…っ、｣
しっかりそう、呟いた
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スイ.(プロフ) - MMさん» ありがとうございます ！嬉しいです^ ^ 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜！ (2021年3月29日 17時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
MM - 面白かったです続編楽しみにしてます (2021年3月26日 20時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年2月15日 16時
