93dB ページ43
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Your side
颯太｢次、わくだね｣
｢あ、ほんとだ…！｣
なぜか隣でにやにやしてる颯太に、どうしちゃったんだろうなんて思いながら
いつの間にかスタートした、3レーンの湧を眺めた。
｢あの紙がお題なの？｣
颯太｢うん、どれ取ってもいいんだって〜｣
｢そうなんだあ、｣
お題を考える人たち楽しそうだなあ…なんて思ったのもつかの間
颯太｢…A、立てる？｣
｢？なんで、、？｣
颯太｢た、立って応援した方が楽しいよ！！あし痛いなら寄りかかっていいからさあ！｣
よく分からないけど、盛り上がってきて周りは立っている人ばかりだし
座ってたら湧が見えにくいかもしれない
｢よいしょ、｣
颯太｢よし、おっけー｣
颯太に助けてもらいながら立ち上がった先、トラックには目が合った湧がいて
迷わずこっちに走ってきていることに気づくのに、時間はかからなかった。
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湧「A！！来て！！！」
「、え？！」
湧「あーあんまり走んない方がいいか…いいや！早く！！」
まさか、とは思ったけど本当に目の前に来たことに驚いて
周りの歓声でなかなかわくの声も届かないし、突然でおどおどしてれば
すっと わくの手が
わたしの耳に伸びて
ｶﾁ､ と補聴器のスイッチを切ったのが分かった。
？！…何してるの、！？
颯太「ゴールするとこ写真撮るからおれ！」
いつの間にか後ろから、見慣れた腕がお腹に回って
「ちょっと、！」
颯太「1位とってね！！」
湧「颯太さんきゅ！」
緩く屈んだ湧の背中に、私を乗せた颯太。
全部いきなりで、もう何がなんだが分からない
でも多分、こんな状態なのも私だけ
だって2人は、しめしめとでも言うように笑ってる。
行くぞ、と目配せしながらこちらを振り返った湧。
もう周りの声なんてザワザワとしか聞こえないけど
それが逆に2人だけの空間になったみたいで、
なんだか不思議
「わ、！」
今まで背中に乗ってきた中で、1番早く走り出した湧に驚いて
落ちないように首に回していた腕を、ぎゅっと強めた。
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スイ.(プロフ) - MMさん» ありがとうございます ！嬉しいです^ ^ 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜！ (2021年3月29日 17時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
MM - 面白かったです続編楽しみにしてます (2021年3月26日 20時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年2月15日 16時
