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今日は騎馬戦の練習する！
と、元気に走っていった颯太を見送って
ひとり、いつもの場所で休憩していた。
校庭の隅っこの石階段。
日陰になって涼しいそこは、みんなの姿がよく見える。
そよそよと風に遊ばれてそよぐ葉っぱの音も
私の耳には届かないけれど。
当然遠くで練習しているみんなの声も、微かにぐちゃぐちゃとしか聞こえない。
だから、気づかなかった。
「ねえ、」
「…？ あ、、」
「少し話そうよ」
左上に見上げた相手は、同じクラスの須田さん。
声をかけられて、やっと近づいてきていたことが分かった。
あの日から私はどことなく彼女が苦手で、
無意識に頭の中に出てきた言葉は " 怖い " だった。
表情を変えずにわたしの隣へ腰かけたと同時に、身体が強ばるのがわかる。
須田 「この前はごめんね」
「え…」
思ってもいなかった言葉に、
今度は普通に 固まった。
須田「悪いことしちゃったよね。あの日は高橋さんだって用事あったのに、押し付けようとしちゃって…」
「あ、ううん。もう気にしてないから大丈夫…」
悲しそうに俯く横顔を見たら、嘘とも思えなくて
須田「ひどいことしたのにこんなこと言うのもおかしいけど…仲良くならない？」
「なかよく、、？」
できるだろうか。
でもそう思ってくれたのなら、信じてみたいとも思う私がいる
信じてみても、いいかな…？
「…わたしでいいなら。」
須田「ほんと？！ありがとう！！じゃあAって呼んでもいい？」
「あ、うん！好きに呼んで！」
うれしい！と喜ぶ彼女は、こうして見たらあの時の怖い顔なんて嘘のようだ。
まるで違う人の仮面を被っていたかのよう。
じゃあ私練習に戻るね、と走る彼女に手を振って
ドキドキした心を落ち着かせるように、お茶をぐびっと飲んだ。
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スイ.(プロフ) - MMさん» ありがとうございます ！嬉しいです^ ^ 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜！ (2021年3月29日 17時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
MM - 面白かったです続編楽しみにしてます (2021年3月26日 20時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年2月15日 16時
