88dB ページ38
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｢…高橋さんも、おいでよ｣
｢！｣
わいわいと騒いでいる輪から少し離れてAに声をかけたのは、
いつかのリレー練習中、Aと話したいと相談してくれた女子で
ザワザワした教室のせいで聞こえなかったのか、反応しないAに少し戸惑ってる
｢A、｣
A｢ん？｣
｢あっち見てみ？｣
机をぽんぽん、と叩いて教えれば
不思議そうに指さした方を見つめる。
｢あ、あの、高橋さんもおいでよ…！｣
その言葉に目を見開いて、わたし？と
わざわざ聞いてくる姿がかわいくて
『髪、やってあげるから！』
｢だって。行ってきな？｣
背中を優しく押せば、緊張した顔で
少し嬉しそうに はにかみながら歩いてく
あっという間に囲まれてしまったAに
なんだか少し、子供が巣立ったような変な感じ。
やっぱ俺あいつのママかなんかか？
颯太 ｢うわ何してんのおれのAに！！｣
『はいはい内村はあっち行って！！もうちょっとだから！』
颯太 ｢えー見たい！！｣
『 『 おたのしみ！！！ 』 』
何人もの女子にいっぺんに言われて、懲りなかった颯太もついに戻ってきては隣で唇を尖らせる始末。
俺も相当気になってるんだからさ、男子同士ここで一緒に待ってようぜ、、
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『かわいい…！！』
｢？｣
いつものメンバーに誘われて写真を撮ってれば、ちらほらとさっきの女子たちのそんな声が聞こえてきた
平塚 ｢もう湧！今の連写ぜんぶ横向いてるよ｣
｢え？ああ わりーわりー｣
だってやっぱり気になんだもん。許してひらつか。
『元木くん、』
｢ん？｣
『もう見ていいよ！』
｢__！｣
誇らしげににこにこと笑う女子たちの前に、ぽんっと押し出されたA
『ねえどう？！』
はにかんでちらってこっち見るの、可愛すぎるからやめてくんない？
自分で結ってきたよりも高く結ばれたポニーテールに、くるくる巻かれた毛先。
そのてっぺんには配布された赤いハチマキが、プレゼントのリボンみたいに付けられてて
きっともう既にかわいいかわいい言われて、照れちゃってんのが顔から伝わる
…ニヤニヤしながらこっち見んなよな、後ろの颯太たちも目の前の女子たちも
｢、かわいい｣
A｢、！｣
『きゃーーーー！！！！』
｢Aも一緒に写真撮ろ、｣
A｢うん、！｣
もちろんツーショで、な。
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スイ.(プロフ) - MMさん» ありがとうございます ！嬉しいです^ ^ 更新頑張りますのでこれからもよろしくお願いします〜！ (2021年3月29日 17時) (
レス) id: e6a739559e (このIDを非表示/違反報告)
MM - 面白かったです続編楽しみにしてます (2021年3月26日 20時) (レス) id: f4898dbd5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年2月15日 16時
